世界ふれあい街歩き
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世界ふれあい街歩きは、NHKデジタル衛星ハイビジョン、NHK衛星第2テレビ、NHK総合テレビジョンで放送中の紀行番組である。海外でもNHKワールド・プレミアムで放送されいる。
ハイビジョンでは2005年から、総合テレビでは2005年3月から(ハイビジョンで前年度放映した分の再構成)放送を開始したもので、毎回世界各国のある都市を一つ取り上げ、その都市の街並みや観光名所などをハイビジョンの高画質で紹介する。この番組はカメラマンが特殊な機材を用いて街を歩いて撮影した映像を、アナウンサーやタレントなどは一切使わず、原則、ナレーションだけで演出し、視聴者があたかも自分で街を歩いてる感覚で見てもらおうという趣向の旅番組である。
番組の構成はその都市を実際に地図を見ながら一日歩いて、行き当たりばったりに路地を歩いたり、店や市場を巡ったり、偶然、街で出会った人達とのやりとりなど、観光名所の紹介よりも、街並みやそこに住む人たちの暮らしをなるべく、編集することなく、放送することに重点を置かれている。街を歩くに当たって、事前にどのあたりをどのようなルートで歩くか、数日かけて下見はしているそうだが、細かな出演交渉などはせず収録当日の偶然の出会いも多い。
撮影には「ステディカム」というカメラの揺れを吸収する仕組みのものが使われているので、画面が揺れずに滑らかな映像を楽しむことが出来る。カメラマンは腰にアームのようなものを巻きつけ、そこから縦棒につながり、その上にカメラを載せ、自分の揺れが直接、映像に伝わらないようにしている。そのため、カメラマンは撮影中、カメラに触ることが出来ない。ちなみに機材の重量は10kg、普通のカメラのおよそ2倍とか。
ナレーションは俳優やタレントなど様々な人が起用され、原則、毎回、違う人が担当しているが、評判がいいのか矢崎滋だけは登場回数が多い。(2006年4月末までに6回、連続で担当することもある)この番組をとても大切にしているそうで、「街を歩いてる感覚」にこだわるあまり、収録中、台本のセリフを巡ってスタッフと激論することもあるそうだ。
[編集] 放送日時
- BSハイビジョン 毎週火曜日原則19:00から19:45(再放送:金曜日9:00から9:45)
- BS2 不定期
- 総合テレビ 毎週月曜日(火曜未明)0:10から0:55(近畿地方向けは上方演芸ホールを放送するため、教育テレビで金曜深夜=土曜未明1:35から2:20に放送。ちなみにその他の地域は1:35で金曜日付けの放送は終了している)
- NHKワールド・プレミアム 毎週日曜日10:10から10:54
このほかにBS2では、毎月の月始めに過去に放送したものをアンコール放送している。