中村りつ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中村りつ(なかむらりつ)は、必殺シリーズの登場人物で、中村主水の妻であり、 中村家先代当主の中村主水・せん夫妻の長女で、 白木万理が演じた。
せん曰く「見合いの席で一目惚れした」北大路主水を婿養子に迎えるが、 この夫は不甲斐ないことこの上なく、りつはせんとともにたびたび叱責するが、 せんほど厳しい物言いができず、後で、主水にフォローすることもしばしばである。
ただ、主水のへそくりをせしめたり、高価な着物を購入したり、 「八丁堀の奥様方」と旅行に出かけるときなどは必ずといっていいほど、せんと行動をともにしている。 いわゆる「一卵性母子」の嚆矢といえよう。
りつを演じた白木万理は、かつてはお色気女優・白木マリとして知られていたが、 この役を演じることで、時代劇女優としてのイメージが定着したといえる。
白木が『いつみても波瀾万丈』に出演した際、りつの話題になり、その際「りつは中村主水を愛しているが、母親の手前つい厳しくしてしまう」と発言している。
尚、一般には、りつを演じるにあたって「白木マリ」から「白木万理」へと改名したと見られているが、 実際は、結婚と同時に芸能界を引退した後に離婚、芸能界に復帰したときに、 心機一転の意味で改名し、その直後にりつ役の話が白木のもとに来たのだという。
つまり、必殺シリーズと白木の改名は全くの無関係である。