仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL
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仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL(かめんらいだーりゅうき えぴそーどふぁいなる)は、連続テレビ特撮ドラマ『仮面ライダー龍騎』を基にして2002年8月17日に全国東映系映画館にて劇場公開された劇場用オリジナル特撮映画作品。(『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッと THE MOVIE』と併映)
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[編集] 作品概要
本作は“平成ライダーシリーズ”の劇場版映画としては第2作目にあたる。
当初、仮面ライダーの劇場版は30周年記念の前作『仮面ライダーアギト』のみの予定であったが興行収入で大ヒットを収め、次作である『仮面ライダー龍騎』も映画化が決定し、更に本作からはライダー映画を夏休み時期に封切り公開する事が定例となった(※)。
テレビシリーズの外伝的ストーリーが描かれた前作『アギト』に対し、今作ではイベント的な側面を強化、「テレビシリーズに先駆けて最終回を先行公開する」ことをアピールし、物語が終焉を迎える最後の3日間を描くことが大きな話題を呼んだ。しかし結果的には実際のテレビシリーズとは結末の異なる「もうひとつの最終回」という扱いになっている。
当初テレビシリーズの結末も劇場版と同じ、または近い形を想定していたらしいが、公開後にテレビシリーズのメインライター・小林靖子に結末を一任することになり、劇場版とは別解釈の結末となった。テレビシリーズ終了当時雑誌でプロデューサー・白倉伸一郎は脚本家の違いから、劇場版を「井上最終回」、テレビシリーズ最終回を「小林最終回」と呼んでいた。
公開中はもちろんのこと、公開終了後も情報の露出が徹底的に制限され、終盤の展開や仮面ライダーリュウガの正体は実際に映画を見た人にしか分からないようにされていた(これらの情報は、テレビシリーズの放送終了に合わせて正式に公開されている)。
商品展開的に見るならば、テレビシリーズに先駆け龍騎サバイブ・ナイトサバイブが登場している事がポイントと言える。
また劇場版『アギト』では友情出演として藤岡弘、が出演したが本作では、当時既にメジャー俳優として活躍していた賀集利樹、要潤等の『アギト』のレギュラー陣が友情出演している。
[編集] ストーリー
2002年の冬、自らの願いを叶えるために戦っていた13人の“仮面ライダー”は残り6人となっていた。ある日、ライダー同士の戦いを仕掛けた男・神崎士郎は生き残ったライダーたちに「タイムリミットは残り3日」であると告げる。戦いを止めようとする城戸真司=仮面ライダー龍騎の声も虚しく、リミット前に勝者になるべく戦いを繰り広げるライダーたち。そんな中、龍騎と同じ姿をした“漆黒の仮面ライダー”・リュウガが最後の参戦者として暗躍し始める。
リュウガは何者か、何故タイムリミットがあと3日なのか、そして真司がかつて出逢った少女とは。様々な謎が錯綜する中、仮面ライダーたちの最後の戦いが始まる。
[編集] 登場人物
※仮面ライダー龍騎#仮面ライダーに変身する人物の項目を参照
[編集] キャスト
- 須賀貴匡(城戸真司 役)
- 松田悟志(秋山蓮 役)
- 杉山彩乃(神崎優衣 役)
- 菊地謙三郎(神崎士郎 役)
- 涼平(現・小田井涼平)(北岡秀一 役)
- 弓削智久(由良吾郎 役)
- 萩野崇(浅倉威 役)
- 加藤夏希(霧島美穂 役)
- 友井雄亮(浅倉威の被害者 役)
- 賀集利樹(レストラン店員 役)
- 秋山莉奈(遊園地スタッフ 役)
- 要潤(お好み焼き屋の客 役)
- 藤田瞳子(お好み焼き屋の客 役)
- 山崎潤(お好み焼き屋の客 役)
- 柴田明良(お好み焼き屋店員 役)
[編集] スーツアクター
- 高岩成二(仮面ライダー龍騎 役)
- 伊藤慎(仮面ライダーナイト 役)
- 押川善文(仮面ライダーゾルダ 役)
- 岡元次郎(仮面ライダー王蛇、仮面ライダーリュウガ 役)
- 橋本恵子(仮面ライダーファム 役)
- 清水真子(仮面ライダーファム 役)
[編集] スタッフ
- 原作:石ノ森章太郎
- スーパーバイザー:小野寺章(石森プロ)
- プロデュース:(テレビ朝日)中曽根千治 (東映)白倉伸一郎 武部直美
- 脚本:井上敏樹
- 監督:田﨑竜太
- アクション監督:宮崎剛 金田治
- 特撮監督:佛田洋
- キャラクターデザイン:(石森プロ)早瀬マサト (PLEX)野中剛 鈴木和也 竹内一恵 小林大祐
- クリーチャーデザイン:篠原保
- 音楽:渡部チェル 丸山和範
[編集] 主題歌
- Alive A life-Advent Mix-
- 作詞:海老根祐子 作曲:和田耕平 編曲:安藤高弘 歌:松本梨香
[編集] 外部リンク
- 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL(東映公式サイト)