休山新道
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休山新道(やすみやましんどう、休山バイパス)は、広島県呉市本通六丁目と呉市阿賀中央六丁目を結ぶ、国道185号のバイパス道路である。国道185号の呉市本通六丁目~阿賀中央六丁目間は、通称「呉越峠」と呼ばれる急勾配の区間となっており、朝夕ラッシュ時の交通渋滞と交通事故の多発が問題となっていた。これらの問題に対して、戦前から計画されていたバイパス道路建設が再開され、2002年3月、暫定2車線で完成し供用開始された。
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[編集] 概要
- 起点:呉市本通六丁目(休山トンネル西口交差点)
- 終点:呉市阿賀中央六丁目(休山トンネル東口交差点)
- 延長:2.6km(そのうち1.7kmは休山トンネル)
- 道路規格:第4種1級
- 設計速度:60km/h
- 車線数:4車線(暫定2車線)
[編集] 歴史
- 1942年:休山トンネルの用地買収開始(旧内務省)。
- 阿賀側坑口を150m掘削。太平洋戦争の戦況悪化のため、工事凍結。その後この抗口はフェンスで封鎖され、坑口周囲の空き地はこの地区の名前をとって「田中公園」と命名され長らく地元住民に開放されていた。また、国道185号から抗口方面に続く道は狭小で、両側には1990年代初め頃まで「阿賀商店街」が店を連ねていた。
- 「本通六丁目交番(南)」交差点を「休山トンネル西口」と改称した。また阿賀側は交差点付近の道路が大幅に変更となり「阿賀消防署前」交差点と「阿賀中央三丁目」交差点が廃止され「休山トンネル東口」交差点が新設された。これにより三原方面~休山新道がそのまま直進できる構造となった。「呉越峠」経由の旧道は、休山トンネル西口交差点~西畑交差点間が広島県道174号瀬野呉線に編入、西畑交差点~休山トンネル東口間が呉市道に降格となった。