佐伯かよの
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佐伯かよの(さえき かよの、本名:新谷佳代乃(旧姓:佐伯)、1952年3月30日 - )は、日本の漫画家。山口県萩市出身。山口県立萩高等学校卒業。 1972年「りぼん」春の増刊号に『世界一幸せな男』でデビュー。1994年第23回日本漫画家協会優秀賞受賞。
夫は『エリア88』等の作品で知られる漫画家の新谷かおる。新谷の作品を彼女が手伝うことや彼女の作品を新谷が手伝うこともある。
目次 |
[編集] 概要
りぼん時代や東京三世社SF競作大全集に発表された作品にはSF色やサイコホラー色の強い作品も多い。一転してラブコメを描いたり、『スマッシュ!メグ』のような一種のスポコンものなどの作品もある。 最近では女性のうつくしさを性をからめながらもわいせつな作品にならず、文学的な作品に仕上げている。内容の筋は突飛なものが多いが、大体歴史とからめているものや、その時の流行にあわせているものがある。 主な作品は『口紅コンバット』『緋の稜線』『燁姫(あきひ)』など。レディースコミックに描いた作品もある。
雑誌休刊・体調不良・育児等の様々な理由により、完結が遅くなった作品『星恋華(ほしれんげ)』。途中出版社・版形を変えつつ連載開始から20年後コミックス12巻にて完結したが、あまりにも間が空き過ぎた為に発見できなかったファンも少なからず。2006年、その作品が文庫版で再販(全6巻)された。
また現在未完結で待たれているのは、『Poison(プァゾン)』『蔵(原作/宮尾登美子)』の2作品である。
[編集] 作品
- 午後5時1分前…!
- 星にとどく島
- アリスの13時間
- ママレード・レポート
- 黄泉からの声
- ハロー!マリアン
- マジカル・らぶ・ストーリー
- スマッシュ!メグ
- 口紅コンバット
- 星恋華
- POISON(プアゾン)
- 緋の稜線
- 燁姫
- 熱帯椿(カトレア)
- 漆黒の螺旋
- 紅いラプンツェル
- 彩子 ―サイコ―
[編集] 主な作品のあらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
- 緋の稜線
- 主人公瞳子(とうこ)の物語で、戦時中、戦後の東京で主人公が夫各務(かがみ)の妹でのちに女優となる和音(かずね)や夫の母、また当時のアメリカ軍将校たちとともに菱屋百貨店を建設する物語が軸となって描かれる。一方で、瞳子をめぐって、男女の恋を描く。第一部は瞳子が夫と親友の男友達とに挟まれて、結果結核になやまされる男友達に乱暴され、妊娠してしまい、この子供を育てる夫の愛に感激して、家庭を築く。そして二男を妊娠するも、遊郭にいる若き日の瞳子に瓜二つの芙美香(ふみか)を夫が身請けする。芙美香が結核でなくなり、瞳子は嫉妬に悩んだ末に芙美香が産む子を引き取るという、各務夫婦をめぐる愛憎の物語が描かれる。第二部は、男友達の子(長男)、夫の子(二男)、夫の妾の子(長女)、三人の子供が成長する内容となっている。
- 燁姫(あきひ)
- ふだんは冴えない(めがねをかけ、髪も地味に結っている)高校生の女の子・燁姫。実は彼女は画廊のオーナー。父の亡き後、無名の画家だった父が自分を描いてくれた肖像画を探す為だけに、10代でありながら銀座に画廊を経営し、美術商の業界でも一目置かれる程絵画の真贋判定をする能力にたけ、贋作を描かせても超一流の腕を持つスーパーウーマン。華やかなスーツにロングヘアをなびかせて、絵画をめぐる愛憎劇を、婚約者・鷹司やアシスタントの蒼やあゆみと共に解決する。果たして彼女は絵を見つけられるのか、そして生き別れの母と再会できるのか……
- 彩子―サイコ―
- 優等生だが地味で冴えない高野彩子と、思ったことをはっきり言うがいわゆる「不良」の滝沢理恵。ひょんなことから正反対の2人は仲良くなるが、彩子は理恵にすら言えない悩みを抱えていた。彩子は高校生になってもいっこうに第二次性徴が見られず、そんな彼女をクラスメートや姉たちはからかい、そのたびに彼女たちが怪我をするような現象がおこるのだった。あるとき、彩子は薦められて美術部に入部し、そこで才能を開花させ総理大臣賞まで受賞する。それは大きな悲劇の始まりに過ぎなかった……
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 漫画関連のスタブ項目 | 日本の漫画家 | 1952年生 | 山口県出身の人物