エリア88
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『エリア88』(エリアはちじゅうはち)は、新谷かおるによる漫画、およびそれを原作としたアニメ、ゲーム。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 作品解説
小学館の漫画雑誌「マンガくん」が「少年ビッグコミック」に誌名変更される際の一連の新連載作品のうちの一作であり、あだち充の『みゆき』と並ぶ、当時の看板作品。同誌にて1979年から1986年まで連載された。
精緻なメカ描写と魅力あるキャラクター、リアリティのある舞台設定、一癖ある食えない傭兵たちが交わすニヒルでそれでいて哀愁の漂う名セリフに彩られた独特の魅力で広範な支持を受けた戦記漫画の傑作。後発の作品にも多大な影響を与えた。
最終回は巻末の掲載で、異例の「前半モノクロページ、後半カラーページ(フルカラーではないが)」という構成であった(通常カラーページを掲載する場合はその逆である)。これは作者の強い要望により実現したもので、最終ページの見開きのコマはカラーということも相まって大きな反響を呼んだ。ただし、単行本は後半もモノクロページである(のちにメディアファクトリーから発売された「完全版」では、カラーページも完全再現された)。 最終回の1ページ丸々使ってのスタッフロールでは、当時「うる星やつら」を連載していた高橋留美子から、「私が(うる星やつらの)最終回でやりたいと思っていたのに、先を越された」といった旨の言葉を言われたという。
作品が生まれるきっかけは、ある一本のテレビCMから。 ベトナム戦争真っ只中の時期に放送され反響を呼んだナショナルのラジカセのCMに、「異国に出兵中のアメリカ人兵士がラジオから流れる国歌を聴いて涙する」というものがあった。 このCMを見た新谷かおるが「もし日本人が似たような状況で、異国の地で『さくらさくら』を聴いたらどうなるのだろう…」と思ったのが本作が生まれるきっかけであった。 作者によると、巌窟王がベースであり、友に裏切られ、恋人を奪われ、エルバ島に流されるというくだりをそのまま使ったとのことである。
一部読者からは「エリパチ」なる略称で呼ばれる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
大和航空のパイロット候補生・風間真は、社長令嬢である津雲涼子との結婚も決まり、その将来を嘱望されていた。だが、それを妬んだ親友・神崎の策略によって遠く中東の地、激しい内戦の続くアスラン王国の傭兵部隊へ送り込まれる。 ここは地獄の一丁目、最前線基地エリア88。 除隊するには高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。 日本へ生還するのが目的とはいえ、戦闘機乗りとして敵戦闘機撃墜によって得られる報奨金を稼ぐ傭兵稼業に染まっていく矛盾。やがて、長い戦いとその中での出会いにより、真はさらに複雑な運命へと導かれることになる…。
[編集] 主な登場人物
[編集] エリア88
エリア88は、本来アスラン王国空軍の基地を表すコードネームだが、便宜的にそこに駐留する外人部隊を指す名称として使われ始め、物語中盤以降、基地を転々とし始めた頃からはサキ・ヴァシュタールが指揮する外人部隊の名称として定着した。メンバーはいずれも一騎当千の戦闘機乗り。「背中に目がある」「ミサイル避けの魔法を使う」「心臓がビス止めだ」「血管にジェット燃料が流れてる」などと言われ恐れられている。「最新鋭の戦闘機を買うより、彼らを買ったほうが得だ」との評価もある。ラウンデルは彼らを「蒼穹の騎士」と評した。 なお、エリア88の「88」は第二次世界大戦時ナチス・ドイツで使われていた88mm砲から来ている。
- 風間真(かざま しん)
- 本作の主人公。通称、シン。元大和航空のパイロット候補生だったが、親友・神崎の策略によって外人部隊に入隊させられる。明日をも知れぬ戦いの中、神崎を恨み、恋人の津雲涼子を想い焦がれる。シンと神崎の対立が、やがて大きな歴史のうねりを生み出していく。パイロットとしての腕は一流で、エリア88では空中戦での撃墜数ナンバー1の実力を持つ。エリア88の組織が改変されてからはミッキーやグレッグらとともに大尉に任官。最後のフライトでは神崎と空中で一騎打ちを行い、因縁の戦いに終止符を打った。パーソナルマークは炎のたてがみのユニコーン。
- サキ・ヴァシュタール
- エリア88の司令官。中佐。アスラン国王ザクの甥で、反乱軍の首領アブダエルの息子。アスラン王家の王子であり、本来正規軍を指揮するべき立場だが、父親との決着を付けるために外人部隊を率いて最前線に立つ。サキと父親の相克も本作のテーマの一つである。自らが過去に犯した過ちを忘れぬため、ナイフで額にX字(罪の十字)を刻んだ。この傷痕と腰まで届く長髪が特徴。ちなみにイスラム文化圏では男性の場合、ヒゲを生やしていないと大人の男性とみなされないためサキや弟のリシャールのようにヒゲを生やしていない男性は少ない。沈着冷静で有能な指揮官であり、パイロットとしても(あまり実戦には参加しないが)シン、ミッキーに引けをとらない腕前。物語の途中、ある事件から視力が低下し、以降はサングラスを着用。パーソナルマークはアスラン王国の紋章(獅子、盾、王冠、馬)
- サキの所有機としてF-15が登場するが、彼自身が搭乗したことは一度もない。
- ミッキー・サイモン
- 元アメリカ海軍所属。エンタープライズの飛行隊に所属していてベトナム戦争に参加しており、当時は火の玉(ファイアボール)・ミッキーという呼び名があった。しかし復員後、平和になじめず外人部隊に入隊した。シンとは衝突も度々あったが、戦いの中で互いに背中を任せられるほどの深い信頼関係を築く。明るい性格でムードメーカー的存在。腕はシンとサキに並び、撃墜数ではシンに次ぎエリア88のナンバー2。ただし地上攻撃はやや苦手。実家は大企業の社長一家で婚約者もいた。パーソナルマークはプレイボーイ・バニー。最期は愛機F-14で着陸中に炎上、セラが駆けつけたが意識はなく、セラと共に爆死。「サキ・ヴァシュタールが最も信頼する七人の兵士」の一人。
- グレッグ・ゲイツ
- 元デンマーク空軍所属。除隊後、バクシーと共に亡命者を手引きする「逃がし屋」をやっていたが、ある事件がきっかけで外人部隊に入隊。突き出た腹と達磨のような髭が特徴で、「ヒゲ達磨」と呼ばれていた。エリア88のナンバー3で、地上攻撃では無類の強さを見せる。戦友の死に涙する人情家。物語の終盤ではかつて彼がエリア85の正規兵たちに語った言葉がプロジェクト4の崩壊に大きな影響を及ぼし、「革命の父」と呼ばれ亡き後も称えられ続ける。アスラン内戦終盤、戦禍によって孤児となった女児を助けようとして、パニック状態であったその女児に撃たれ死亡。パーソナルマークはナイフをくわえ、蝋燭を乗せた髑髏。「サキ・ヴァシュタールが最も信頼する七人の兵士」の一人。
- ウォーレン・コールドマン
- 序盤から登場している古参の傭兵。ヘルメットにW。フォークギターが得意で、頻繁に弾いていた。ギリシア再編時に少尉となり、シンの中隊の副官を任じられた。エリア88メンバー中トップレベルの腕を持つ。アスラン内戦終盤に敵機と機体が接触し脱出を試みるが、脱出装置が働かず機体が爆発、戦死する。「サキ・ヴァシュタールが最も信頼する七人の兵士」の一人。
- ケン・シュニッツ
- 序盤から登場している古参の傭兵。ヘルメットにKEN。普段はニット帽をかぶっている。ギリシア再編時に少尉となり、ミッキーの中隊の副官を任じられた。エリア88メンバー中トップレベルの腕を持つ。アスラン内戦終盤、機体に被弾しながらもシンとキムの乗ったヘリコプターを撃墜しようとしたプロジェクト4のミグを撃墜するがその直後に墜落、戦死する。「サキ・ヴァシュタールが最も信頼する七人の兵士」の一人。
- キム・アバ
- 南アフリカの小国ルンガの第3王子。ギリシア再編時にシンの中隊に加わる。エリア88メンバーでは数少ない黒人。ルンガの王族は元服の際に自己鍛錬として従軍する慣わしがあるため志願。年少であることから、メンバーに可愛がられていた。上官のシンに「生き延びる意志の大切さ」を教えられ、以後彼を慕うようになる。好物はイチゴジャム。操縦技術は確かなものであり、ハリアーのVTOLを生かして様々な局面で活躍した。パーソナルマークは剣と蛇。エリア88主要メンバー中、唯一最終戦を心身ともに無事で生き延びた。
- セイレーン・バルナック
- 通称、セラ。エリア88の紅一点で、潜入工作や部隊指揮もこなす女傑。以前は父がリーダーを務める飛行隊のパイロットとしてプロジェクト4についていたが、シンに惚れてエリア88に加わる。が、涼子への変わらぬ思いに勝つことは出来なかった。後にミッキーと恋仲になる。キムとコンビを組むことが多かった。ヘルメットにハートマーク。最期は炎上するミッキーのF-14に身を投じ、共に爆死する。「サキ・ヴァシュタールが最も信頼する七人の兵士」の一人。
- ラウンデル
- アスラン空軍少佐。通称、空の銀狐。ギリシアに存在する外人部隊養成所の教官。かつてはシンも訓練を受けた。ギリシア再編後はサキの参謀を務める。サキを名将に育て上げた師でもあるが、彼に対する忠誠心は限りなく深い。パイロットとしての腕も一流。右目にアイパッチをしている。アスラン内戦終盤で空母エリア88に向けて発射されたエグゾセ対艦ミサイルに対してその身を盾として戦死。パーソナルマークは海賊(ジャンプパイレーツ)。
- 乗機:バッカニア
- マッコイ
- 通称、マッコイじいさん。武器商人。守銭奴。ティッシュペーパーから最新鋭の戦闘機まで、金づくで何でも調達する。「金さえ出すならクレムリン宮殿だって引っ張ってきてやる」が信条。外人部隊であることから、装備の規格が整わないエリア88には欠かせない存在。物語後半ではエンタープライズ級の航空母艦さえ調達してみせた。パーソナルマークは金袋。
- 相棒はプーキー。なお、第1話から最後まで登場しているのは、シン、サキ、ミッキー、そしてこのマッコイじいさんだけである。
- 乗機:C-130(操縦はプーキー)
- バクシー・マローン
- 元デンマーク空軍所属。除隊後、グレッグと共に逃がし屋をやっていたが、ある事件がきっかけで外人部隊に入隊。グレッグの戦友として各所で登場した。グレッグいわく「セコくって臆病な奴」。地上空母との戦闘中に眼を負傷、空母への体当たりを敢行し、戦死。
- フーバー・キッペンベルグ
- 元西ドイツ空軍所属。通称、鋼鉄の撃墜王。祖父と父も戦闘機乗り。訓練中の事故で部下を亡くし除隊、のちに外人部隊に入隊する。NATOでは飛行隊長をしており、サキに代わってエリア88飛行隊の指揮もとった。ドイツワインのシュタインベルガーをこよなく愛する。地上空母登場直前に行われた反政府軍のエリア88攻撃の際に戦死するが、その後もことあるごとに亡霊として登場。ある意味で傭兵部隊エリア88を象徴する人物といえる。
- 乗機:クフィル
- グエン・ヴァン・チョム
- 元南ベトナム空軍所属。通称、トンキン湾の人食い虎。顔面を走る傷痕が特徴。残虐な性格で、血を見ることを好む。ミッキーとは同じベトナム戦争を戦った間柄でもあり、頻繁に会話を交わしていた。その強面に似合わず実は子供が好き。山岳基地からの脱出の際の空中戦で被弾、負傷し、ミッキーのF-14の後部座席で息を引き取る。ヘルメットには蜘蛛と蜘蛛の巣。パーソナルマークは翼の生えた虎。
- バム・アッサン
- アスランの隣国ブラシアの空軍大尉。ブラシアがアスラン(実質的にはプロジェクト4)によって占領された後、実弾演習の標的として処分されそうになったところをセラとキムによって救われ、エリア88に加入する。ブラシア解放後、一時ブラシア空軍に戻るが、ブラシア政府がエリア88を中心としたアスラン解放勢力に非協力的なことに憤り最終決戦を前に部下と共に軍を脱走して再びエリア88に加わった。
- 乗機:F-5E
- ボリス
- 元イギリス空軍少佐で対地攻撃に関して天才的な腕を持つ。いつも自分一人だけ生き残ってしまう辛さから、友達を作らないでいた。また、暗くするとそのまま闇の世界から出てこれなくなるような気がするため電燈をつけたまま寝る。シン、ミッキーと共に地上施設を攻撃した際、対空砲火を受け戦死。死の間際に自室の電燈を消すようシンに頼んだ。
- 乗機:F-8E
- ルロイ・ヘンダーソン
- 序盤から中盤にかけて活躍。ギリシア再編時にはシン、ミッキー、グレッグと並んで大尉となる。中盤の山岳基地からの脱出まで登場した。ヘルメットのパンダが特徴。普段は毛皮の帽子(シャプカに類似)をかぶっている。
- ライリー・オコンネル
- 序盤から中盤にかけて活躍。ギリシア再編時には少尉となり、ルロイの中隊の副官となる。そのせいか、ルロイとともに出演することが多い。中盤の山岳基地からの脱出まで登場した。波打つ長髪とサングラスが特徴。
- マリオ・バンディーニ
- 元イタリア空軍所属。アクロバットチームでソロを務めるほどの腕前だったが、アクロバットに飽き足りず「本物の戦闘機」に乗りたくて外人部隊を志願。エリア88入隊後はシンに対抗意識を燃やす。有名なパイロットに詳しく、フーバーの過去も知っていた。一時期、空中戦の戦績でシンを抜くが、敵のミサイル攻撃を回避するため逆宙を行いレッドアウト症状を起こし、ミサイルによって撃墜され戦死。
- 乗機:クフィル
- キャンベル
- 右手と右足が義手と義足のパイロット。通称、鉄腕キャンベル。シンやグレッグと共にエリア85に派遣される。義肢を操縦桿とフットバーに固定し地上空母のエレベーター開口部に機体をぶつけようとするが、義肢のジョイントが外れず脱出できなかったため、機体と共に突っ込み戦死。その死にグレッグは涙した。
- 乗機:A-4
- チャーリー
- 通称、不死鳥(フェニックス)チャーリー。エリア88から生きて除隊した数少ない男。神崎悟からジュゼッペ・ファリーナ経由でシンの暗殺を依頼され、再びエリア88に舞い戻る。シンやミッキーとも旧知で、腕は彼らと互角以上。戦闘中にシンを暗殺しようとするが返り討ちに遭う。
- 乗機:F-4
- ジェンセン
- 序盤で活躍。シンやグレッグと共にエリア85に派遣される。短気な性格らしく、エリア85のヘリパイロットと喧嘩をしたり、真っ先に地上空母に突っ込んだりしていた。最期は地上空母に体当たりを仕掛けるも果たせずに墜落。彼の死に熱くなった傭兵たちは、次々と自殺的攻撃を仕掛けた。
- 乗機:クフィル
- カーライル・ベンディッツ
- エリア88から生きて除隊できた幸運な男。グレッグ、フーバーとは同期の仲間。パリのホテルで、フーバーを偲びドイツワインのシュタインベルガーを注文、ホテルのおかみと運について会話を交わす。だが、皮肉にも故郷イギリスのヒースロー空港に降り立った直後、空港内の売店で両替中にひったくりに刺されて死亡。彼の幸運はそこまでだった。
- 乗機:A-4
- イーニー、ミーニー、アイニー、ムー
- 目の治療から戻ったサキにザク国王がつけた護衛。4人の美女。B-1のパイロットも務めていた。
- この4人の名前を上記の紹介順に並べると、日本語の「ジャンケン、ポン!」と同様の意味を持つ言葉となる。
- モーリス
- 対地攻撃を得意とする、エリア88でも古株の傭兵。「もう年だから、計器ランプ一つ増えただけで混乱する」との理由で、テキサンT-6バードを愛機とする。反政府軍が核ミサイルを使用した際、迎撃機発進の障害になる昆虫の大群を愛機と共にその身を犠牲にして排除。その後シンの駆るF-15はミサイル迎撃に成功し、彼の闘志は見事88基地を救った。
- 乗機:T-6テキサン(T-バード)
[編集] プロジェクト4
- 神崎悟(かんざき さとる、サトル・ファリーナ)
- 全ての元凶。シンとは同じ施設で兄弟同然に育った。シンを陥れ、大和航空乗っ取りを企み、ファリーナ家を我が物とし最終的にはプロジェクト4の指導者となる。当初の動機は涼子をめぐる嫉妬かと思われたが、終盤でシンとの意外な因縁が明かされる。パイロットとしての腕はマックバーンも認めるほど。最後はシンのF-20と一騎討ちを行い深手を負わすものの自らは撃墜され死亡。
- 乗機:F-18
- ゲイリー・マックバーン
- 元アメリカ海軍所属。ニューヨーク、ハーレムのスラム街出身で、兵卒から士官になった叩き上げの軍人。ベトナム戦争参加後アクロバットチーム「ブルーエンジェルス」の一員となった。ジェニファーという美しい妻がいたが、彼女は心労から麻薬に手を出し衰弱、ひとり娘・ミリアムの出産と引き替えに夭折した。病弱なミリアムの医療費を稼ぐため、マックバーンは外人部隊に入隊する。プロジェクト4では飛行隊指揮官を務め、やがて空軍総指揮官となる。ミッキーとは海軍時代からの知り合いで、当時から複雑な感情を抱いていた。MiG-21でF-14と互角に戦うほどの凄腕。最終決戦前にアメリカからの緊急入電により娘の死を知り(ちなみに雑誌掲載時、作者は彼女の名を忘れたためにマリアンとなってしまい、非常に辛辣な内容のファンレターが届いたという。もちろんコミックス掲載時には修正されている。)、神崎の命に逆らい部隊を解散させるが、その事を咎められ銃で撃たれる。その後シンとの闘いに向かう神崎を見送り、妻と娘のもとへと旅立った。
- 乗機:MiG-21
- ローラン・ボッシュ
- フランス空軍中佐。元傭兵部隊マーク3の指揮官。(作中で明確に語られてはいないが)プロジェクト4の一員としてバンバラのクーデターを指揮する。冷酷無比な男で、優秀なパイロットにしてゲリラ戦の達人。過去、作戦中に弟を自分の手で殺したことがある。シン曰く「たった一人で千人を相手にできる男」。その恐るべき殺人技でスラッシュやマップ、バンバラ大統領などを次々に殺害したが、最後はシンとエラーに撃たれて死亡。
- ジュゼッペ・ファリーナ
- マフィアのボス。ファリーナグループの総帥。当初は神崎の依頼で殺し屋を派遣する程度だったが、やがて死の商人としてアスランの内戦に積極的に干渉するようになる。神崎の命を受けたジュリオラによって暗殺され、グループは神崎に乗っ取られる。
- ジュリオラ・エッティ
- ジュゼッペ・ファリーナの秘書。聡明かつ妖艶な美女。神崎と深い関わりを持つようになり、プロジェクト4の内部でも力を持つようになっていく。
- ジュリオラの作画は新谷かおる夫人である佐伯かよのが担当していた。佐伯かよのが出産のために作画が行えなかった期間はジュリオラは登場できなかった。
[編集] アスラン王家の人々
- ザク・ヴァシュタール
- アスラン国王。アブダエルの弟でサキの叔父。先王の死に際して国王に指名される。保守的で変化を望まない。
- アブダエル・ヴァシュタール
- 反政府軍のリーダー。アスラン国王ザクの兄で、サキ、リシャールの父。アスラン内戦は弟に王位を奪われた兄アブダエルが始めた戦争である。外国資本を導入し、アスランを改革しようと考えている。あまりに急進的な改革・近代化を目指した影にはある理由があった。
- リシャール・ヴァシュタール
- アブダエルの息子。サキの弟。兄とは違い、父に従って反政府軍を率いる。理想主義者で、アスランの民主化を目指している。母親似の金髪の持ち主。
- ソリア・ヴァシュタール
- アブダエルの妻で、サキ、リシャールの母親。ギリシアの名家の出身で、祖先はロシア王家につながるという。リシャールを産んだ直後、不治の病に倒れる。その身はタージ・マハールを模した霊廟に納められた。
[編集] その他の軍人
- キルビック大佐
- 通称、パパ・ウルフ。傭兵部隊「ウルフ・パック」を率いてエリア88に攻撃を仕掛け、80%以上の損害を与えることに成功する。ブラッディ・スクリューという編隊戦術を用いてエリア88を苦しめた。
- 乗機:MiG-27
- ニップル、マップ、スラッシュ、エラー
- バンバラのクーデターの際にシンの部下となる。ニップル(雷管)は爆薬と罠のエキスパート。マップ(地図)はもとラリードライバー。スラッシュ(切り傷)はナイフの達人。エラー(失敗作)は名狙撃手。なお、一部のコミックではマップに関するエピソードが削られていることがある。
- バンバラ大統領一家を連れての逃亡中、ボッシュとの戦闘でスラッシュ、マップ、ニップルそして大統領夫妻が次々と命を落とし、シンとエラー、大統領の娘と息子だけが生還する。死の間際に大統領からシンに託されたスイス銀行の口座には小国の国家予算並みの金額が貯蓄されており、シンはこの金でモスボールされていたエンタープライズ級原子力空母を買い取りアスランへ向わせた。
[編集] その他
- 津雲涼子(つぐも りょうこ)
- 大和航空の社長令嬢。シンの恋人。美しさと芯の強さを兼ね備えた女性。シンの生存を知ってからは彼の生還に全力を尽くす。独自のファッションブランドを立ち上げたり反戦団体のリーダーを務めたりと、令嬢らしからぬ行動力の持ち主。やがては国際世論さえも動かすようになっていく。
- 安田妙子(やすだ たえこ)
- 大和航空の社長秘書。神崎が社長となってからは退職し、涼子と共に行動するようになる。涼子以上の行動力を持つ女傑。眼鏡と巻き上げた髪型が特徴。
- ジョゼフィン・シトロン
- 通称、ジョゼ。両親の死によって孤児となるが、新東京国際空港で涼子と出会い、身元を引き受けられる。読唇術が得意。
- 六木剛(むつき ごう)
- NP通信のカメラマン。通称、火の玉ロッキー。戦場写真を撮ることに命を賭ける。彼の撮った写真が涼子にシンの生存を知らせることとなる。地上戦に巻き込まれて死亡したと思われていたが生還する。
- 沢松之助(さわ まつのすけ)
- 大和航空スイス支店宣伝部に勤務。安田妙子に一目惚れする。居合いの使い手で、一時期サキのボディーガードを勤めていた。スキンヘッドとサングラスが特徴。
- バルラ・オム・ナダト
- バンバラ大統領。妻はリデア、長女はライラ、長男はローデ。プロジェクト4が裏で糸を引くクーデターに際し、家族と共に国外逃亡を図るもローラン・ボッシュによって妻と共に殺される。シンに口座残高800億ドルのスイス銀行のスペシャル・カードを譲る。
- 海音寺八兵衛(かいおんじ はちべえ)
- 日本の政財界に大きな影響力を持つ老人。孫は美鈴。かつては総理大臣候補にも挙げられた政治家。日本の国益と安全を最優先に考える。シンとは浅からぬ因縁がある。マッコイじいさんに似ている。
- 司、藤堂(つかさ、ふじどう→とうどうに変更)
- 司は陸上自衛隊幕僚本部第2部、藤堂は内閣調査局にそれぞれ所属する。読みが変と気づいたのか、藤堂は途中で「とうどう」に変わった。(むしろ最初の「ふじどう」という読み仮名が誤植とも考えられる )海音寺八兵衛の手足となってシンを支援した。終盤では反プロジェクト4のレジスタンスを率いていた。
[編集] 登場する兵器
[編集] 航空機
- F-8E クルセイダー
- F-4 ファントムII
- F-14 トムキャット
- F-15 イーグル
- F/A-18 ホーネット
- F-100 スーパーセイバー
- F-5E タイガーII
- F-20 タイガーシャーク
- X-29
- A-4 スカイホーク
- A-6 イントルーダー
- A-7 コルセアII
- A-10 サンダーボルトII
- クフィルC2
- J35 ドラケン
- ハリアー
- F-101 ブードゥー
- F-104 スターファイター
- F-105 サンダーチーフ
- F-111
- MiG-17PFU
- MiG-19PM
- MiG-21PFM
- MiG-23BN
- MiG-27D
- ライトニング
- Yak-38
- ジャギュア
- バッカニア
- B-1A
- B-52
- C-130
- C-5
- T-6テキサン(T-バード)
- A-1 スカイレイダー
- T-38 タロン
- S-2 トラッカー
- コイン機
- AH-1 コブラ
- AH-64 アパッチ
- UH-1
- CH-53
- CH-54
[編集] 地上兵器
[編集] 架空の兵器
- 地上空母
- ジュゼッペ・ファリーナが使用。ロケットを発射台まで移動させるクロウラーと呼ばれる大型輸送車を改造し、飛行甲板を設置したもの。動力は原子力。砂漠に潜ってカムフラージュを施すこともできる。搭載機は下記の無人戦闘機など。機数は不明。発艦は通常の空母同様カタパルトから行い、着艦もアレスティング・フックとワイヤを使用する。潜砂する関係上か甲板上に駐機機体を置いていないのでアングルド・デッキは装備しておらず、発艦位置と着艦位置は第二次大戦時の空母のような直線的なレイアウトとなっている。
- 無人戦闘機
- F/A-18などを改造し、自動操縦装置を装備したもの。地上空母の搭載機。
- グランド・スラム
- 巨大なドリルを装備し、300tの高性能爆薬を積んで地中を掘り進む超大型ミサイル。地上空母から発射される。エリア88の主滑走路を使用不能にした。
- 対空地雷T10
- 使い捨ての対空ミサイル発射筒を地中に埋設しておき、味方識別信号を発信していない飛行機が上空を通過するとミサイルを発射して撃墜する。発射筒ユニットには埋設のためのドリルが装備されている。地表には発射機も戦闘車両も見えないため、不意討ちに最適である。マッコイいわく、数年前に武器業者の間で話題に上ったが性能が限られていたため(敵味方無差別の上、有効射程はわずか500メートル程度)、実用にならないとされていた。しかし、それをプロジェクト4が改良して使用し、シンやグエンらが撃墜された(二人ともパラシュートで脱出し生還)。のちに対空地雷の攻撃を避けるために「思い切って10000まで上がるぞ!」とミッキーが発言している(単位は不明だが、ミサイルの性能を考えればフィートであろう)ため、飛躍的な性能向上があった模様。
[編集] 用語集
- 大和航空
- エリア88の世界に登場する架空の航空会社。ロゴマークのデザインはかつての日本航空で用いられていた「鶴丸」がモデルと思われる。劇中では日本航空(旧塗装)のボーイング747が描かれたコマもあった。物語の序盤においてシンと神崎はまだパイロット候補生でしかなかったが、シンがエリア88へと送り込まれた後、神崎は国際線機長→社長へと大出世を果たす。
- MB-14
- エリア88の世界に登場する架空の中型双発旅客機。操縦しやすいというパイロットの評判と裏腹に、安全性・信頼性が問題視されている。登場人物が評したところによれば、
- 材料をケチって、並みのエアバス(短中距離用の低コスト大量輸送向け旅客機)より50トン軽くしてある
- ケチった部分は安全関連のみ
- あれでよくアメリカ連邦航空局(FAA)の耐空証明が取れたものだ
- と揶揄されている。
- 漫画版では双発、OVAでは4発機。
- プロジェクト4
- 所謂「死の商人」達が集まり、自らの利潤を追求する為に世界中の戦争を継続的にコントロールしようとした計画の名称およびその組織名。その中には兵隊、要は「戦争で失われる命」をも計画的に量産しようというおぞましい考えまであったが、この設定は本編中で有効には活用されなかった。おそらく、まだプランの段階で実現するだけの技術力がなかったと思われる(連載後の2007年現在でもクローン人間や試験管ベビーは倫理的な問題などもあり、アメリカなどの国では研究自体も禁止されており実現していない)が、仮にプロジェクト4が実現する技術力を持っていれば、神の存在や愛を否定する神崎ならば実戦配備に踏み切ったであろう。このプランが実現していれば、映画「スターウォーズ」のエピソード2に登場したクローントルーパーのような部隊が設立されていたと思われる。
- M資金
- 劇中では「あの戦争」(第2次世界大戦か太平洋戦争を指していると思われる)中に旧日本軍部が秘密裏に蓄えた軍資金であり、非常時の国庫金とされる。神崎が売り飛ばした国内企業を外資系企業に買収されるのを防ぐため、海音寺がやむなく使用した。
- 使用できるのは内閣総理大臣と海音寺くらいだといわれており、外資系企業からの買収防衛に当たっては数兆円ではきかない規模の出費となったらしく、諸外国から日本が非常時にこれだけの金を出せることを知られるのを危惧した海音寺は風間真の名義で出したことにしてプロジェクト4や諸外国の目を欺いた。
- サキ・ヴァシュタールがもっとも信頼する七人の兵士
- ストーリー終盤でエリア88陣営の中核となるパイロット達である。しかし、具体的に「七人」が誰を指しているのかは劇中でもはっきりしていない。
- この「七人」という概念が登場するのは旧88基地でのエピソードからである。サキはここで亡霊から、サキが「こちらに来るときにもっとも信頼する七人の兵士に手を引かれる」だろうと告げられた。物語の結末で、サキをはじめとして主要な登場人物のほとんどが戦死するのを暗示するシーンである。
- その七人が誰なのかわからないサキは、のちにミッキーに「もっとも信頼する兵士を六人」挙げさせている(ミッキーはサキにとって確実に信頼できる七人に含まれているのだ)。このときミッキーは、兵士でないマッコイを除くならとグレッグ・ケン・ウォーレン・セラ・キム・シンを挙げた。しかしこの時点でシンは88を除隊している。サキはその後、アッサンが復帰したり、シンが意外にも再入隊したりするたび、その者こそが七人目なのかもと迷っており、結論を出しかねている。
- そして、結局最後まで「七人の兵士」が誰だったのかについての直接の描写はない。もっとも、「サキとともにあの世へ行く」という予言に沿うと、生き残ったシンとキムは七人には含まれず、ミッキーは挙げなかったものの戦死したラウンデルと、最終的な生死は描かれていないアッサンがそうではなかったのかとの解釈も成り立つ。
- もしくは、最終話における風間真の状態から「戦士(兵士)のしてのシンは死んだ」と解釈すれば「エリア88の傭兵であったシン・カザマ」が七人目であったとも考えられるが、いずれにせよ真意は作者のみぞ知るといったところである。
[編集] アニメ
[編集] OVA(1985年)
1985年から1986年にかけて、全3話のオリジナルビデオアニメシリーズがスタジオぴえろにて製作され、キングレコードから発売された。「ACT I 裏切りの大空」「ACT II 狼たちの条件」「ACT III 燃える蜃気楼」の全3巻。「ACT I」と「ACT II」は再編集され、1985年に映画版として公開された。その後、テレビ東京でも放映された。
声は、風間真を塩沢兼人、ミッキー・サイモンを富山敬、サキを志垣太郎が演じた。鳥海永行が監督、岡田敏靖が作画監督を務めて、第4回日本アニメ大賞オリジナルビデオソフト最優秀作品賞を受賞している。主題歌とエンディングはMIO(現MIQ)が担当。
作品の都合上、シンの搭乗機体はF-8クルセイダーとF-5EタイガーII、F-20タイガーシャークの3機のみである。また、何故かチャーリーがF-16を使用している。
[編集] TVシリーズ(2004年)
全12話のTVシリーズがテレビ朝日の深夜枠とアニマックスで放映された。テレビ朝日での放映は2004年1月9日~2004年3月26日。2006年にパソコンテレビgyaoでも全話無料配信が数回行われた。
戦闘機などのメカニックにCGが使われた。オープニングテーマにバッハの小フーガのアレンジ版が使われ、劇中のBGMの一部にはサイバートランスが使われた。オリジナルキャラクターとして、カメラマンの新庄真(しんじょう まこと。原作の六木剛がモデルと思われる)と女性パイロットのキトリ(原作のセラがモデルと思われる)が登場。シリーズ全体がエリア88の取材から帰還した新庄の回想という体裁をとっており、新庄は作品の「狂言回し」的な役割となっている。
原作ファンからは、各キャラクターの印象が原作と大きく異なる、CG空戦シーンがチープである、中途半端で終わったなどと評されて、不評だった。
また、放送中にOP部分で裸体の女性が倒れている映像を瞬間的に繰り返し挿入するサブリミナル的な演出をしていたことが発覚し、読売新聞の記事に掲載された。
[編集] スタッフ
- 監督:今掛勇
- シリーズ構成:大野木寛
- 音楽:三宅一徳
- キャラクターデザイン/総作画監督:神志那弘志
- 総作画監督:倉田綾子
- メカニックデザイン:佐藤道明
- 演出協力:高橋良輔
- アニメーション製作:グループ・タック
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ
- 「MISSION(FUGA)」
- angels
- PRODUCED by NObby uNO
- SOUND PRODUCED by VINCENT DE MOOR
- STRINGS ARRANGEMEN by TATSUKI TAGAYA
- エンディングテーマ
[編集] 主要キャスト
- 風間真:子安武人
- 新庄真:三木眞一郎
- ミッキー:関智一
- サキ:高橋広樹
- キム:広橋涼
- キトリ:小林沙苗
- マッコイ:大塚周夫 (マッコイ役の大塚は、以前のOVA版ではグエンを演じている。)
- 津雲涼子:雪野五月
- 神崎悟:緑川光
[編集] 各話サブタイトル
- 砂漠の翼
- 夕陽の墓標
- 蒼空のファインダー
- 裏切りの空
- 勝気なルージュ
- 孤独の交差点
- スイートソルジャー
- 砂の銃弾
- 音速のタイトロープ
- 運命のコントレール
- 砂の真実
- 風の翼
[編集] 関連商品
[編集] レコード
この一枚目のアルバムに「デス・フーガ」という曲が収録されており、2004年版のアニメのOPにもフーガのタイトルがついている事から、一種のオマージュではないかと言われている。
[編集] 模型
- 1982年にタカラから1/100スケールのプラモデルが発売された。1/24のキャラクターフィギュアが付属。
- ラインナップはF-5G(シン)、F-100D(ミッキー)、F-8E(シン)、クフィル(サキ)、F-14A(ミッキー)、AV-8A&GR-3ハリアー(キム)、A-4M(キャンベル)、Yak-36(反政府軍)、MiG-27(キルビック)、A-10(グレッグ)の10種。
- このシリーズのコンセプトは「実存する戦闘機の模型化ではなく『エリア88』の作中で描かれる戦闘機の模型化」である事が、当時タカラが発行していた模型情報誌デュアルマガジン掲載の商品開発担当者のインタビューで明らかにされている。事実新谷作画によるデフォルメーションが反映され、全体のシルエットや各部のボリュームなどが実際の機体とは異なる箇所が存在する。塗装及びデカール(マーキング)指定は作品オリジナルのものと現実に使用されていた機体のものが併記されていたが、当時制式採用の行方が不透明だったF-5Gの後者の指定については兵器類に詳しい商品開発担当者が考察の上、米空軍所属のアグレッサー仕様機という形で行われた。
- 1995年から1996年にかけて模型メーカーのハセガワから作品に登場する人物の搭乗する戦闘機のキットが1/72スケールで同社の既存のキットに新規デカールを追加したエリア88シリーズをアクトハセガワブランドで発売した。後に同ブランドで、レジン製フィギアと同社が日本市場向け代理店となっている香港の模型メーカー、ドラゴンの1/144スケールの戦闘機もしくは同社の1/200の旅客機の模型とセットになったキットが販売されていた。
- 2004年にTVアニメ化のタイアップ商品として、模型メーカーのハセガワの1/48 F-14とF-8にデカールを追加と、特製DVDを組み合わせた抱き合わせキットとアメリカレベルの1/48 F-5を仕様変更したキットが発売された。
- 2005年に「1/144スケール エリア88コレクション」と呼ばれる食玩が発売された。
[編集] コンピュータゲーム
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- エリア88 一角獣の軌跡
- 1995年にファミリーソフトより発売された、3Dポリゴンを使用したフライトシューティングゲーム。PC9801シリーズ用。
- 地上シーンの描画とアドベンチャーのエンジンはスタークルーザーIIの物を使用した、とのことです。
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- エリア88 エトランジェ1995
- 1995年にファミリーソフトより発売された、PC9801シリーズ用戦術シミュレーションゲーム。
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- エリア88
- カプコンが1989年にアーケード版を、1991年にスーパーファミコン版を発売した2D横スクロールシューティングゲーム。プレイヤーはシン、ミッキー、グレッグのいずれかを選び、マッコイ爺さんから機体や武器を購入(アーケード版では機体は固定)、サキの命令により出撃する(スーパーファミコン版ではステージセレクト可能)。レベルアップ式のショットと、選択可能なアイテムを使用するオーソドックスなシステムで、ミッション達成ごとに報酬が支払われ、それによってアイテムを購入することができる。スーパーファミコン版では、Easy、Normal、Hardと裏技にてGamerの4段階に難易度選択が可能。但し、ゲームの進行上各ミッションにボスが必要な為、原作版には登場しない兵器が登場したり、自機側もメンバーが搭乗したことが無い戦闘機や架空の戦闘機も設定されていたので、原作に忠実な内容ではなく、あくまでその設定を流用したものに過ぎない。ゲーム自体は評判が高く、そのシステムはU.S.NAVYへと受け継がれた。
[編集] 似た世界観を持つ作品
- TVゲーム用ソフトエースコンバットシリーズ(ナムコ)、エアフォースデルタシリーズ(コナミ)、サイドワインダーシリーズ(アスミック)等、実在する戦闘機を使用したシューティングゲームには、傭兵部隊が戦果により資金を得て戦闘機を入手する、閉鎖された通路空間での戦闘等、本作と酷似する設定が有る。
- アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、主人公が渓谷に設けられた狭い坑道を飛行して突破するといった、本作で行われたタイトロープ作戦とほとんど同じ話が放送された。
- 紅 [くれない] PROWLING DEVIL(清水としみつ作)、蒼空のグリフォン、ファントムデッドオアアライブ、いずれも戦闘機を扱う傭兵を描いた漫画。
[編集] 外部リンク
- 八十八夜 新谷かおる公式ホームページ - 公式サイト。同人誌通販、掲示板など。
- TVアニメ公式サイト (avex)
- TVアニメ公式サイト(テレビ朝日)
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