保呂羽山
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保呂羽山(ほろわさん)は、秋田県横手市大森町にある標高438m、鳥海山系の山。
山腹には波宇志別神社(はうしわけじんじゃ)があり、同神社の神楽殿は国の重要文化財に指定されている。
現在は神楽殿での神楽奉納はされていないが、秋田県横手市大森町木ノ根坂にある大友家が里宮を所有し、そこで11月に霜月神楽が奉納されている。1977年5月17日に保呂羽山の霜月神楽として国の重要無形民俗文化財に指定された。
また、山腹には国土交通省東北地方整備局秋田河川国道事務所が所有する無線中継所があり、秋田河川国道事務所、湯沢河川国道事務所、仁賀保無線中継所の3箇所のマイクロ波及びK-COSMOSの中継を行っている。
開山は757年(天平宝字元年)8月とされ、延喜式神名帳にも記載されている。また、湯沢市の御嶽山、大仙市の神宮寺岳に祀られている神様は姉妹と伝えられている。
かつては女人禁制であり、子守りをしていた娘が誤って入山し、祀られている神様の怒りを買い岩にされたという伝説がある。
各地にある保呂羽山の源流はこことされている。