八ツ橋
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八ッ橋(やつはし)は、和菓子のひとつ。京都市発祥の銘菓。表記は、八橋、八つ橋とも。
上新粉(米粉)、砂糖、ニッキ(肉桂・シナモン)の粉末を混ぜて生地を作り、薄く焼き上げたせんべいの一種で、形は橋を模しており、長軸方向が凸になった湾曲した長方形をしている。焼かずに蒸しあげたものは生八ツ橋(なまやつはし)と呼ばれる。生八ツ橋には、上新粉と砂糖で作った餅を平らにして、四角く切った生地で餡を包んだものもあり、八ツ橋といえばこの餡を包んだものを思い浮かべる人が多い。
餡入り生八ツ橋はニッキ生地と抹茶生地の2種類の正方形の生地につぶ小豆餡(こし小豆餡は無い)を斜め二つ折りに包み三角形にした物。正式な生八つ橋の形は逆三角形である。 修学旅行生向けにバナナ餡やイチゴ餡、チョコレート餡焼き芋、マロン餡を使ったタイプもある。
昔は、竹皮によって包まれていたが、現在は賞味期限を延ばすためにほとんどが真空パック詰めされている。そのため、開封しなければ賞味期限はおおよそ9~11日となっている。
名前は伊勢物語の九段「かきつばた」の舞台となった「三河国八ツ橋」の故事にあるという説と八橋検校の名に由来する説とがある。
[編集] 八ツ橋を販売している主な企業
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