出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この項目では旧暦8月1日を示す八朔について説明しています。かんきつ類のはっさくについては
ハッサクをご覧ください。
八朔(はっさく)とは八月朔日の略で、旧暦の8月1日のこと。
この頃、早稲の穂が実るので、農民の間で初穂を恩人などに贈る風習が古くからあった。このことから、田の実の節句ともいう。この「たのみ」を「頼み」にかけ、武家や公家の間でも、日頃お世話になっている(頼み合っている)人に、その恩を感謝する意味で贈り物をするようになった。
また、徳川家康が天正18年8月1日(グレゴリオ暦1590年8月30日)に初めて公式に江戸城に入城したとされることから、江戸幕府はこの日を正月に次ぐ祝日としていた。
明治改暦以降は、新暦8月1日や月遅れで9月1日に行われるようになった。
二百十日・二百二十日とともに台風襲来の特異日とされている。