公共政策
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公共政策(こうきょうせいさく、Public Policy)とは、民間部門では解決できない公共的な課題に対して政府や地方公共団体などの公共部門が主体となり、 公共の福祉を増進させるために立案される施策及び計画のことをいう。
[編集] 公共政策の具体的な分野
公共政策とは、政府または公共部門が行う公共的な政策全般を指す総称である。 一般的に公共的な政策分野としては、以下のようなものがある。
- 外交政策 国家の外交方針及び戦略を策定し、国益の増進を図る政策
- 安全保障政策 国家の独立と平和を維持する上で、主に軍事的な脅威などから国家の防衛を図る政策
- 経済政策 国家の経済を健全化及び安定化を図るために取られる政策。一般的に金融政策、産業政策、通商政策もこのうちに含まれる。
- 社会政策 国民の生活サービスや労働環境、福利厚生の向上・増進、その他の社会問題の解決を図る政策。一般的に労働政策、雇用政策、社会福祉政策も含まれる。
- 文化政策 国内の文化保護や発展向上を期す政策。学術政策、科学技術政策もこのうちに含まれる。
- 教育政策 国民に対する教育の増進を図る政策。
- 医療政策 国民に対する医療の向上を図り、国民の健康増進を図る政策。
- 環境政策 国内及び国際的な自然環境の保護や天然資源の有効活用を図ることで、環境破壊や資源の減少を最小限に食い止める政策。
- 農業政策 国内の農業を振興し、農業品目の国内生産を増進する政策。
- 水産政策 国内の水産業を保護・支援または水産資源の安定的な収穫を期して統制する政策。
- 食糧政策 国内の食糧生産と外国食品の輸入により、食糧難を避け、安定的な食糧供給を図る政策。
- エネルギー政策 国内の電力・ガスなど国民生活に必需なエネルギーの確保を図る政策。
[編集] 公共政策の形成過程
公共政策を遂行する過程には、いくつかの過程にわけられる。まず、具体的に解決すべき公共的問題を政策課題として設定する課題設定(アジェンダセッティング)が行われ、その課題解決に向けた施策及び計画を起案する政策立案、立案した機関内における各関係部局の合意形成をしながら、政策案を練り上げる政策形成、形成した政策の執行を決定する政策決定、決定された政策を執行する政策実施、そして実施した政策の効果を測定し、次回の政策立案に活かす政策評価の各段階に分けることが出来る。こうした公共政策の一連の過程を主に政策過程、政策形成過程ともいう。