六韜
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六韜(りくとう)は中国の兵法書。武経七書の一つ。太公望呂尚が書いたといわれているが、後世の偽作。普通、『三略』という書物と併称される。また、前漢王朝の基礎を築いた軍師、張良が黄石公から譲り受けたといわれている書物でもあり、文、武、龍、虎、豹、犬の六巻から成り立っている。中でも「虎の巻」は、兵法の極意として慣用句にもなっており、源義経が、陰陽術師の鬼一法眼から譲り受けたという伝説や大化の改新の際、中臣鎌足が暗唱する程読み込んでいたという言い伝えがある。
1972年に発掘された銀雀山漢墓群より出土した竹簡の中に六韜が含まれて居た事が判明し、前漢に当る紀元前2世紀には存在したのではないかとの説もある。
[編集] 参考文献
注釈書
- 林富士馬訳「六韜」、中公文庫、2005年 ISBN 4122044944
- 守屋洋、守屋淳訳、「六韜・三略」、プレジデント社、1999年 ISBN 4833416921
- 村山孚訳「孫子・呉子」、徳間書店、1996年 ISBN 4198604770
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