兵庫県立御影高等学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
兵庫県立御影高等学校 | |
創立 | 1941年(昭和16年) |
設置学科 | 普通科 |
所在地 | 〒658-0045 |
兵庫県神戸市東灘区御影石町4丁目1-1 | |
電話番号 | 078-841-1501 078-841-1503(FAX) |
外部リンク | 公式サイト |
兵庫県立御影高等学校(ひょうごけんりつみかげこうとうがっこう)は、兵庫県神戸市東灘区にある県立高等学校である。
在校生・卒業生同士は「御影」と呼ぶ。かつては、阪神間で「御影高校」と言うと大抵は近くにある神戸市立御影工業高等学校と思われてしまうため、他校生に向けては御影高校を「県御(けんみ)」御影工業高校を「みかこう」と呼び分けていたが、御影工業高校の廃校に伴いこのような伝統はなくなった。第一学区では神戸高校についで2番目の進学校である。平成19年度からは総合人文コースも設置される。
目次 |
[編集] 設置学科
- 全日制課程
- 普通科
[編集] 沿革
- 1941年(昭和16年)2月6日 - 前身である兵庫県立第三神戸高等女学校が開校。
- 1945年(昭和20年)5月27日 - 第1回卒業生により同窓会「清明会」結成。
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革により兵庫県立御影高等学校と校名変更。
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 現在地に校地校舎を復興移転。
- 1949年(昭和24年)4月1日 - 兵庫県住吉高等学校(旧兵庫県住吉高等女学校)を併合。
- 1952年(昭和27年)4月1日 - 定時制課程併設。
- 1963年(昭和38年)8月3日 - 六甲山山の家「清明荘」竣工。
- 1964年(昭和39年)4月18日 - 育友会(後のPTA)旧会員による「松影会」発足。
- 1981年(昭和56年)3月31日 - 定時制課程廃止。
- 1984年(昭和59年)6月1日 - 山の家「清明荘」売却、同窓会館建設へ。
- 1991年(平成3年)10月10日 - 同窓会「清明会館」竣工。
- 1995年(平成7年)1月17日 - 兵庫県南部地震により近隣住民約1,700人が本校に避難。
- 1997年(平成9年)3月31日 - 校舎新築・復興工事竣工。
- 1998年(平成10年)1月30日 - 運動場復旧工事竣工。
- 2001年(平成13年)11月4日 - 創立60周年記念式典挙行される。
- 2005年(平成17年)6月5日 - 清明会発足60周年記念総会開催。
[編集] 校訓
- 「清く 明るく 正しく 強く」
- 校訓より同窓会が「清明会」と命名された。
- 女学校から共学になる際、校訓に「強く」が追加された
[編集] 校風
- 「御影の松は人工を加えずといえども、立姿は自ずから美麗にして品位もまた備われり、本校の校風またかくの如し」
- (原文は漢文)
[編集] 校章
- 校章は、武庫郡御影町(当時)の町章と「高」の字を組み合わせたもの。創立にあたり御影町から多大な寄付を受けたことから、松葉をデザインした町章を一部に採り入れた。松は御影の地のシンボルであり、古来、歌に詠まれている。「世にあらばまた帰り来む 津の国の御影の松よ 面がはりすな」(続古今集第十九雑歌下・藤原基俊家集下)。現在、正門入ってすぐの場所に松が植えられている。
[編集] 学校行事
- 4月 入学式、夢野台高等学校との定期戦
- 5月 中間考査、スポーツテスト
- 6月 文化祭、生徒総会
- 7月 期末考査、球技大会
- 8月 夏季休業
- 9月 体育祭
- 10月 中間考査
- 11月 遠足、オープンハイスクール、文化鑑賞会
- 12月 期末考査、冬季休業
- 1月 2年修学旅行
- 2月 身体を鍛える週間、耐寒登山、推薦入試、私立入試
- 3月 卒業式、学年末考査、球技大会、高校入試、春季休業
[編集] 修学旅行
- 57回生(2004年)北海道
- 58回生(2005年)北海道
- 59回生(2006年)北海道
- 60回生(2007年1月18日~21日)北海道 富良野スキー場、小樽
[編集] コース
現在4つのコースがある。
- 2年次に分かれるコース
- 文型1型(文型私立大、その他のコース)
- 文型2型(文型国立大向けのコース)
- 自然科学(理系国私立大向けのコース)
- 推薦入試で入るコース
- 総合人文型(始めから文型の国立大に志望する者のコース)3年間同じクラス。進学実績についてはまだ未知数。
文型2型は2年次進級時に日本史か世界史を選択するのに対して(理系は地理が必修となる)、文型1型は2年次にも日本史・世界史の両方を取らなければならない。そして3年になって初めてどちらか一方を選択することが出来る(2年次の授業は日本史4時間、世界史3時間)。このやり方には生徒の間でも不満の声がある。また、文型1型のみ3年次には、選択授業という授業を取らなければならず(週2時間)、さらに、環境科学又は理科実験という授業も選択必修(これも週2時間)となっている。
総合人文類型(2007年度よりコース化し、推薦入試化)は他のコースと違い、入学時から教育課程が異なる。国公立大学進学としており、グローバルスタディー(略称:GS)という特別教科がこのコースの特徴とされる。しかしその結果1年次の教育課程で国公立受験に欠かせない古典の授業が週1時間削減されている。グローバルスタディーでは前期と後期で授業スタイルが異なり、前期では教育学セミナー、メディア情報学セミナー、環境科学セミナー、文学・歴史学セミナー、社会福祉学セミナー、哲学心理学セミナー、生活科学セミナー、経済・法学セミナーの中から1年ごとに1コースを選択しそれに関した授業を行い、後期は英語の長文読解を行う。期末考査にもこの教科は含まれ、「他の主要教科の勉強時間が奪われる」という声もある。
生徒の見識を広げるような独特な授業カリキュラムを採用してる一方、受験勉強という観点では不利な立場である。
自然科学は化学が必修で物理か生物の選択である。
[編集] 進学実績
生徒280名のうち、国公立には毎年60人程度、私立は毎年450人程度である。兵庫県立神戸高等学校のような大半が国立志望というようなことがなく、比較的浪人が少ない。特に文型コースでは、いわゆる関関同立志望者が多い。
[編集] 御影高校の特色
- 御影高校に入学する者の中には実際、神戸高校に入学できる程度の学力がある者もいるが、安全策をとって御影高校に入学する者も多い。
- かつては、教師は神戸高校を目の敵にして進学実績を上回れと檄を飛ばしたものの、実現した年はない。
- 男女の比率は毎年同じぐらいである。
- 自由な校風。携帯電話をはじめ、制限が少ない。常識範囲内で大抵の事は認められるが、染髪に関しては指導される。しかし成績が良い生徒に関しては指導が甘い
- 科目を分割し、2つの単元を同時進行で授業するケースが他校に比べて多い。
[編集] 校舎
1995年1月17日の阪神大震災で一部校舎は半壊した後、新築され現在に至る。至って普通の校舎である。建築当初から特別棟にエレベーターを設置する計画があり、スペース確保されていた。2008年完成予定。体育館は築40年を向かえ、2007年度に耐震工事をかねて改築された。クーラーは職員室、会議室、図書室、自習室、コンピュータルームにのみ設置されている。
[編集] 部活動
- 兵庫県立夢野台高等学校と毎年、運動部の定期戦が行われている。同校の前身は兵庫県立第二神戸高等女学校、略称「県二」で、御影は「県三」が前身という関係である。
[編集] 運動部
|
|
[編集] 文化部
|
|
[編集] 委員会
|
|
[編集] 主な出身者
- 土井たか子(元衆議院議長 元社民党首)
- 高井達雄(「鉄腕アトム」作曲者)
- あいはら友子(女優)
- 睦五朗(俳優)
- 矢田立郎(神戸市長)
- 紫苑ゆう(元宝塚歌劇団・星組、現宝塚音楽学校講師)
- 和田昌裕(元Jリーグ選手・日本代表、現ヴィッセル神戸強化部長)
- 高井美紀(毎日放送アナウンサー)
- マギー(児島雄一)(俳優)
- 御影京子(女優)
- 片山 尚志(片山ブレイカーズ&ザ★ロケンローパーティ・ボーカル)