円明寺
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円明寺(えんみょうじ)は、
円明寺(えんみょうじ)は、愛媛県松山市にある真言宗豊山派の寺。四国八十八箇所の第53番札所にして、正智院との院号を持ち、須賀山と号する。
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[編集] 歴史
行基の開基による天平年間(729年~748年)の開山であると伝えられる。兵火による荒廃の時を経て、寛永10年(1633年)、須賀専斎重久がその私財をもって再興したものという。[1]
[編集] 伽藍
本尊たる阿弥陀如来を祀る本堂に加え、大師堂、観音堂、キリシタン灯籠などが境内を形作っている。そのほか、寺宝に市の民俗文化財にも指定されている銅板の納札がある。慶安三年(1650年)の銘があるこの納札は、四国八十八箇所を巡拝していた米国シカゴ大学の博士によって大正10年(1921年)に世に紹介されたことで、広く知られるようになった。[2][1]