北九州市交通局
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北九州市交通局(きたきゅうしゅうしこうつうきょく)は福岡県北九州市の自動車運送業務を担う地方公営企業法に基づく地方公営企業である。
1929年に若松市交通局として発足し、1963年2月10日に若松市が小倉市・門司市・戸畑市・八幡市と対等合併してできた北九州市に引き継がれた。
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[編集] 沿革
- 1928年(昭和3年) 若松市、路線バスの運行を開始。
- 1936年(昭和11年) 貨物専用路面電車の運行を開始。
- 1963年(昭和38年) 北九州市発足、旧若松市の交通事業を引き継ぐ。この前後に若戸大橋経由のバス路線を運行開始。
- 1975年(昭和50年) 若松区内の貨物専用路面電車を廃止。
- 2003年(平成15年)ごろ 西鉄バス北九州の協力を受け、「社会的実験」として黒崎―芦屋急行線の運行を開始。
- 2006年(平成18年)
- 3月16日 北九州空港の移転に合わせ、折尾・学研都市ひびきのと空港を結ぶ高速バスの運行を開始。
- 4月1日 抜本的ダイヤ改正・路線再編を実施。
[編集] 軌道事業
[編集] 北九州市電
1936年に若松市内で開業。路面電車であるが、貨物専用の軌道で旅客営業は行わなかった。電気機関車で国鉄の貨車を牽引し、若松駅と港湾部の間で貨物輸送を行ってきたが、道路上を走行するため騒音・振動が激しいことや商店街の中を通過することから沿線住民とのトラブルが絶えなかった。主力の石炭輸送量の減少に伴い経営悪化に陥り、1975年に廃止された。
[編集] 路線データ
[編集] バス事業
[編集] 営業所
- 若松営業所 - 北九州市若松区東小石町3番1号
- 向田営業所 - 北九州市八幡西区三ッ頭2丁目25番1号
[編集] 一般路線バス
1929年に、若松渡場から折尾駅前までの11.2kmの区間で、旧若松市が経営する市営バスとして開業。この区間を拠点に、主に北九州市若松区・八幡西区および遠賀郡水巻町・芦屋町に路線網を持つ。また若松区から戸畑駅・小倉駅への路線も運行している。車両の色は一般車が白と紺のツートンカラーで、ワンステップバスやノンステップバスは黄緑色である。
前述のとおり、元は旧若松市の事業を引き継いだものであるため、北九州市交通局といっても北九州市内の全域をカバーしているわけではなく、上記営業エリア以外の北九州市内のバス事業については西日本鉄道の子会社である西鉄バス北九州が行っている。黒崎・芦屋間の急行バスについては市営向田営業所と西鉄バス北九州八幡営業所との間で共同運行されている。
2006年4月1日に、定時運行の確保やJRとの接続を効率化するため、ダイヤの全面改正が行われ、路線や系統番号などのシステムが大きく改編された。営業所は、若松と向田の2か所あり、おおむね二島駅を境に、東へ向かう路線は若松営業所が、西へ向かう路線は向田営業所が、それぞれ受け持つようになった。
乗降方式は後乗り前降り。区間料金制である。西鉄との共通定期券制度があるが、プリペイドカードの共通利用は出来ない(市営はICカードで西鉄グループは磁気カードであるため)。
運営が非効率的で赤字が多く、市では今後の経営状況によってはバス事業の民営化を実施することにしている。
[編集] 運行している地域
[編集] 高速バス
学研都市ひびきの-産業医科大学-学園大通り-折尾駅西口-新北九州空港(北九州空港エアポートバス)
- 2006年3月16日新北九州空港開港と同時に運行開始
- 北九州市営バスの単独運行(黒崎駅は経由しない)
[編集] 貸切バス
紫色と白のツートンカラーである。
[編集] 外部リンク
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