反キリスト
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反キリスト(はんきりすと、Anti Christ)とはイエス・キリストの教えに背く人。新約聖書のヨハネの黙示録などに現れる。キリスト教の終末論においては、真実に対極し、悪魔の具現化であると解釈され、最後の審判の際に苦しみが与えられるとされる。救いは決して得られない。フリードリヒ・ニーチェもこの題名の本をかいている。なお女教皇ヨハンナの産み落とした赤子は、実は生きていて、アンチキリスト者となり、やがてこの世の終わりをもたらすといわれている。
ロシアでは、反キリストは西方より現れると信じられていた。そのため、ローマ・カトリックのローマ教皇こそが反キリストであるとされ、東西対立の一因ともなった(大シスマ)。17世紀にロシアで宗教改革が起こると、旧ロシア正教徒は、モスクワ総主教を反キリストとみなした。また時を経るに従って、西欧化政策を掲げたピョートル1世や、ナポレオンも反キリスト者であるとされた。しかし、19世紀後半に入ると、反キリストは東方からやってくると信じられるようになった。その一部は、黄禍論にも通じた箇所もある。
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