古代虎型ゾイド
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古代虎型ゾイド(こだいとらがた-)は、タカラトミー(旧トミー)より発売されている『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
伝説の古代虎型ゾイドの特殊なゾイド核を用いて開発されたゾイド。ワイツタイガー、レイズタイガーは、古代虎の核を保有していた民間企業ZOITECによって開発されたが、ブラストルタイガーはZOITECから古代虎の核の一つ「紅の核」を奪った Zi-ARMSによって開発されている。
[編集] ワイツタイガー
ワイツタイガー | |
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所属 | ZOITEC |
分類 | トラ型 |
全長 | 18.7m |
全高 | 11.8m |
重量 | 94t |
最高速度 | 340km/h |
武装 | エレクトロンハイパーキャノン×2 208mm2連装ショックキャノン 3連装イオンブースター ストライクエレクトロンクロー×4 |
[編集] 機体解説
ワイツウルフとサビンガが合体した伝説の虎型ゾイド。 ワイツタイガーは格闘特化のレイズタイガー、砲撃特化のブラストルタイガーに対し、機動力を特化した機体である。 大型化した爪によって大型ゾイドを軽く引き裂き、Zi-ARMSのデカルトドラゴンをも圧倒した。 また、飛行ゾイドであるサビンガとの合体であるために飛行も可能としている。
しかし、圧倒的なパワーであるために制御装置が未完成であり、長時間戦闘を継続すると内部から融解し、システムフリーズしてしまう。
また、通常のゾイドコアを使用した影武者とも言えるワイツタイガーイミテイドが存在する。
[編集] ワイツウルフ
ワイツウルフ | |
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番号 | RZ-073 |
所属 | ZOITEC |
分類 | オオカミ型 |
全長 | 18.9m |
全高 | 8.8m |
重量 | 87t |
最高速度 | 305km/h |
武装 | エレクトロンハイパーキャノン×2 208mm2連装ショックキャノン ワイツアーマーテイル 3連装イオンブースター ワイツクローフラップ×4 エレクトロンバイトファング ストライクザンクロー×4 |
伝説のゾイド核である、古代虎「白の核」を搭載したゾイド。 元々は「ワイツタイガー」として開発された機体であるが、あまりにも制御不能な怪物であったために このワイツウルフとサビンガへと分離された。 だがこのワイツウルフでも十分すぎるパワーを持っており、レイズタイガーに付属したDVDではアイアンコングをエレクトロンハイパーキャノンの一撃で葬るという破壊力を見せつけている。
[編集] ソードウルフ
ソードウルフ | |
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番号 | GZ-007 |
所属 | ディガルド討伐軍 |
分類 | オオカミ型 |
全長 | 18.9m |
全高 | 8.8m |
重量 | 91t |
最高速度 | 301km/h |
武装 | ダブルハックソード 208mm2連装ショックキャノン エレクトロンハイパーキャノン×2 ストライクザンクロー×4 エレクトロンバイトファング 3連装イオンチャージブースター |
[編集] 機体解説
『ゾイドジェネシス』において元キダ藩藩主、ラ・カンが乗る狼型ゾイド。 背中のダブルハックソードはメタルZiで出来ており、バイオゾイドを軽々と両断する。 後にバイオクラッシャーを装備することにより、ソードウルフクラッシャーへと強化される。
キットとしては赤いワイツウルフにコックピット用の装甲とダブルハックソードが付属。 当然ワイツウルフとしても組むことが出来、サビンガとの合体でワイツタイガーを作ることが出来る。
[編集] 作中での活躍
ルージのピンチを救うため、ランスタッグと共に第一話で登場。 非常に素早い動きでバイオラプターを撃破していった。 第五話では、デッドリーコングとムラサメライガーのメタルZiの武器を止め、戦いを仲裁するなどの活躍を見せる。しかし、活躍といえる活躍もここまでで、ゲオルグが操るバイオトリケラには何度も圧倒され、徐々にルージ一行のやられ役になっていった。 しかし後に強化パーツのバイオクラッシャーを装備し、衝撃波でもバイオゾイドを撃破出来るようになった。サイボーグ化したゲオルグとの戦いでは宿敵ともいえるバイオトリケラを(相打ちに近い形ではあったが)撃破し、最終話ではルージたちのピンチに駆けつけ、バイオティラノに捕まった仲間を救出。見事に汚名を返上した。
[編集] レッズウルフ
[編集] 機体解説
『ゾイドジェネレイションズ -ZOIDS GENERATIONS-』においてナカト国遊撃隊の隊長、ジンが操縦する狼型ゾイド。 左肩にジン本人が考案した抜刀システムを搭載しており、これによりメタルZiで出来た小刀・カヅチを展開する。
[編集] レッズタイガー
レッズウルフのもう一つの形態。ワイツタイガーのような合体ではなく、レッズウルフ単体で変身する。 死神バイオのミサイルを叩き落すほどの戦闘能力と、放電によってジャミングウェーブを無効化する特殊機能を持つ。反面消耗が激しく、稼働時間に限りがある。
[編集] レイズタイガー
レイズタイガー | |
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番号 | RZ-075 |
所属 | ZOITEC |
分類 | タイガー型 |
全長 | 20.5m |
全高 | 7.56m |
重量 | 87t |
最高速度 | 280km/h |
武装 | エクスプロードバイト 集光パネル×4 ストライクレーザークロー×4 2連装テイルキャノン 3連装ショックキャノン ピンポイントレーザー砲×2 |
[編集] 機体解説
古代虎「蒼の核」を搭載した伝説の虎型ゾイド。 全身に放熱チューブを装備し、ここから余剰エネルギーを循環放出することで、古代ゾイド核のパワー制御に成功した。圧倒的なパワーを誇り、そのレーザーエネルギーを牙を通して直接敵機の体内に流し込むエクスプロードバイトはゴジュラス級は愚かデスザウラーまでも葬り去る破壊力を持つ。 また、全身に集光パネルを搭載し、敵のビームを吸収、得意の格闘戦に持ち込む。
GC用ゲームソフト「ZOIDS VS Ⅲ」の特典であるプテロレイズとの合体により、最高速度400km/hでの飛行も可能。その形態をジェットレイズタイガーと呼ぶ。
[編集] 作中での活躍
ブラストルタイガーの項参照。
[編集] ソウルタイガー
ソウルタイガー | |
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番号 | GZ-008 |
所属 | ディガルド討伐軍 |
分類 | タイガー型 |
全長 | 20.5m |
全高 | 9.0m |
重量 | 110t |
最高速度 | 240km/h |
武装 | ソウルバグナウ×4 エクスプロードバイト 3連装ショックキャノン ピンポイントレーザー砲×6 2連装テイルキャノン レーザーネスト 集光パネル×4 |
[編集] 機体解説
白いレイズタイガーに追加装備をした機体。
ネストユニットは「ZOIDS VSⅢ」の特典として付属していたが、本体との連動はオミットされていた。 このソウルタイガーは全てのオミットした機能を復活させている。その分使用する電池は多い。 伝説の核を使ったという設定はこの機体にはない。
尚、装備にあるバグナウの名前の意味は、「虎の爪」である。
[編集] 劇中での活躍
『ゾイドジェネシス』においてセイジュウロウが駆る白き虎。 高い機動力とメタルZiで出来たソウルバグナウによりエレファンダーやバイオゾイドを軽々と殲滅する。 特に目立った戦闘はしていないが、ソウルブースターによってその機動力にさらに磨きが掛かった。瞬間的なスピードは作中のゾイドの中でもトップクラスで、まさに「目にも止まらぬ速さ」で敵バイオゾイドを倒していった。
非常に多くの火器を満載しているが、セイジュウロウの戦闘スタイルが格闘戦重視であるため、 殆ど使われたことはない。
[編集] ブラストルタイガー
ブラストルタイガー | |
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番号 | EZ-076 GZ-009(ジェネシス) |
所属 | Zi-ARMS ディガルド討伐軍(ジェネシス) |
分類 | サーベルタイガー型 |
全長 | 18.4m |
全高 | 7.7m |
重量 | 91t |
最高速度 | 300km/h |
武装 | サーミックキラーサーベル×2 サーミックストライククロー×4 2連装サーミックレーザーガン×4 AZ208mmショックカノン×10 AZハイパー3連衝撃砲 サーミックビームガン×2 小口径ガトリングビーム砲×4 テイルヒートシンク×6 カーフヒートシンク×4 |
[編集] 機体解説
伝説の古代虎「紅の核」を搭載した圧倒的な火力を持つゾイド。 黒いアーマーから大気中の熱エネルギーを吸収し、核で増幅する事でサーミックレーザーを発射する。 至近距離でならばデスザウラーの超重装甲すらも融解させる。 だが、それらを放出しなければ内部から融解してしまうために、長時間攻撃ができない時は、ヒートシンクから放熱しなければならず、再度熱を取り込むには時間がかかるという弱点をもつ。 ワイツタイガー、レイズタイガーよりも野生体に近く、気性が荒い 。
全ての砲門からの一斉掃射をサーミック・バーストというが、キットで見てみると、どうしても後ろ脚のAZ208mmショックカノンが前脚に当たるように思える。 そのため、ゾイドゲームでは殆どがブラストルタイガーは後ろ脚のショックカノンを使わない。
電撃ホビーマガジン2004年11月号の付録であるブリッツハーケンはブラストルタイガーの支援機という設定であり、ブラストルタイガーとの合体も可能である。(合体形態の公式名称はなし)
[編集] 作中での活躍
ZOITEC社長救出のためにZi-ARMSのホエールキングに乗り込んだレイズタイガーは、Zi-ARMSの完成させたブラストルタイガーと交戦。しかし、その最中、レイズタイガーを捕獲するべくメガデスザウラーが姿を現す。レイズタイガーに襲いかかるメガデスザウラーであったが、そこにZOITECのネオタートルシップが現れ、そこからワイツタイガーが現れた。 ワイツタイガーをも捕獲できる絶好のチャンスであったが、突如、3体の古代虎の核が共鳴、ブラストルタイガーまでもがメガデスザウラーに牙を剥き、その圧倒的火力でメガデスザウラーの超重装甲を破り、レイズタイガーが電流を体内に流し込み撃破した。
『ゾイドジェネシス』においては旧キダ藩家家臣であるティ・ゼと、後にディガルド討伐軍に加入したガボールがそれぞれ保有。第35話「奇襲」においては後方支援役として追撃してくる敵部隊の直前の地面をサーミックバーストで溶解させ、多数を撃破し敵部隊の足止めに成功した。 また39話「入城」ではガボールの発案により低出力のサーミックバーストを2機で行うことにより要塞の前面に広がっていた湿地の水を蒸発させ、ゾイドによる移動を可能にさせている。 ティ・ゼ機はEZカラー(キットとは爪や牙、キャップの色が異なる)、ガボール機はGZカラーで登場している。