吉松茂太郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
吉松 茂太郎（よしまつ しげたろう、安政6年1月7日（1859年2月9日） - 昭和10年（1935年）1月2日）は日本の海軍軍人、海軍大将。名は「もたろう」と読む場合がある。
[編集] 経歴
土佐中村藩士、のち裁判官となった吉松万弥の長男として生まれる。父が自邸に漢学塾を開いていたことから漢詩の素養があった。藩校致道館、開成学校を経て、1880年海軍兵学校を卒業（7期生）し少尉補、1883年に少尉任官。1885年防護巡洋艦浪速の回航委員となりイギリスに出張し浪速分隊士となり翌年に帰国。1888年フランスに留学し、フランス軍艦に実地研究のため乗り組んだり、造兵監督官としてイギリスなどに出張をして1893年に帰国した。
1893年に砲艦大島分隊長、翌年に巡洋艦吉野分隊長となり日清戦争に従軍した。その後、西海艦隊参謀、呉鎮守府参謀、海軍大学校教官、軍令部第1局長、常備艦隊参謀長、佐世保鎮守府参謀長、浪速艦長を歴任した。1901年高砂艦長となり、翌年、浅間と共にイギリスに派遣され、エドワード7世即位観艦式に参加した。1904年常磐艦長となり日露戦争に従軍、蔚山沖海戦、日本海海戦に参加した。
1905年海軍少将・佐世保鎮守府参謀長となり、呉鎮守府参謀長、第1艦隊司令官を歴任し、1907年に練習艦隊司令官を拝命した。
その後、海軍兵学校校長、海軍大学校校長、竹敷要港部司令官、第2艦隊長官、教育本部長、呉鎮守府長官、連合艦隊司令長官を歴任し、1916年に海軍大将、翌年に軍事参議官となり、1929年に退役した。
[編集] 参考文献
- 別冊歴史読本『連合艦隊司令長官』戦記シリーズ№61、新人物往来社、2003年。
|
|
|
