吉田善哉
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吉田善哉(よしだぜんや、1921年5月3日 - 1993年8月13日)は、競走馬の生産者。北海道札幌市出身。社台グループの創業者。
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[編集] 経歴
1955年に社台グループを設立し、開業からわずか8年で和田共弘、北野豊吉・ミヤ夫婦らと並ぶ70~80年代を代表するオーナーブリーダーとなった。さらにガーサント、ノーザンテースト、リアルシャダイ、トニービン等の種牡馬を次々に導入し、1990年に導入したサンデーサイレンスは日本の競馬史に大きな影響を与えた。しかし、その子供達の活躍を見ぬまま1993年、北海道早来町の社台ファーム早来(現ノーザンファーム)で息を引き取る。彼の死後、牧場は3人の息子たちによって再編された。
[編集] エピソード
- 幼少からの夢であった日本ダービー制覇をダイナガリバーで成し遂げた際、「馬が私を助けてくれる…」と人目をはばからず号泣した。
- 同じ競走馬の生産者であるシンボリ牧場の和田共弘とは1歳違いであるが、競馬界では犬猿の仲と言われていた。ただし、死の直前に入院中の吉田を和田が訪ね、和解したとも言われている。
- 宮本輝の小説「優駿」に登場する「吉永達也」のモデル。