トニービン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
性別 | 牡 |
---|---|
毛色 | 鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1983年4月7日 |
死没 | 2000年3月10日 |
父 | カンパラ |
母 | セヴァーンブリッジ |
生産 | P.J.B.オカラハン |
生国 | アイルランド |
馬主 | ルチアーノ・ガウチ アレバメント・ホワイト・スター |
調教師 | ルイジ・カミチ(イタリア) |
競走成績 | 27戦15勝 |
獲得賞金 | 1,230,300,000リラ、 7,078,250フラン、 39,028ポンド、 9,500,000円 |
トニービン(Tony Bin)は、イタリアの競走馬。イタリア調教馬としてモルヴェド以来27年ぶりに凱旋門賞を制した。
目次 |
[編集] 戦績
現役時代は、1985年にイタリアでデビューし、27戦15勝。3歳時は、ダービーイタリアーノ4着、イタリア大賞3着、ジョッキークラブ大賞2着と善戦。
4歳になると、ミラノ大賞典、ジョッキークラブ大賞を勝ち、ヨーロッパ最高峰のGI凱旋門賞で2着と健闘する。
5歳時では、ミラノ大賞典を連覇し、凱旋門賞も制覇。この活躍が評価されて、ジャパンカップに招待されるが、5着と惜敗し、このレースを最後に引退した。
引退後、日本の社台ファームが購入し、日本で種牡馬生活を送ることになる。1994年日本リーディングサイアーを獲得。数多くの活躍馬を出したが、2000年3月10日に急性心不全のために死亡した。
産駒は東京競馬場との相性がよく、産駒獲得GIのほとんどが東京競馬場での勝利である。産駒は東京競馬場で行われる芝のGIレース(2006年新設のヴィクトリアマイルを除く)を完全制覇している。
[編集] 代表産駒
- 1990年産
- 1991年産
- 1993年産
- エアグルーヴ(優駿牝馬、天皇賞(秋))
- 1998年産
産駒の全体的な傾向として、やや不器用なためコーナーワークが下手で加速は遅いが、左回りの直線の長い芝コースに向き、後方から確実に止まらずに伸び続ける差し、追い込み馬が多い。上記の特徴を持っている東京競馬場、新潟競馬場で圧倒的な実績を残すが、中山競馬場やローカルコースでの実績はとりわけ目立ったものではない。
[編集] 備考
初代オーナーのルチアーノ・ガウチ(名義は夫人)はかつて中田英寿が所属したイタリアのプロサッカークラブACペルージャの元会長としても有名である。
[編集] 血統表
トニービンの血統 (グレイソヴリン系(ナスルーラ系)/Hyperion5×3.5=18.75%) | |||
父
*カンパラ Kampala 1976 黒鹿毛 イギリス |
Kalamoun 1970 芦毛 アイルランド |
*ゼダーン Zeddaan |
Grey Sovereign |
Vareta | |||
Khairunissa | Prince Bio | ||
Palariva | |||
State Pension 1967 鹿毛 |
*オンリーフォアライフ Only For Life |
Chanteur | |
Life Sentence | |||
Lorelei | Prince Chevalier | ||
Rock Goddess | |||
母
Severn Bridge 1965 栗毛 イギリス |
Hornbeam 1953 栗毛 イギリス |
Hyperion | Gainsborough |
Selene | |||
Thicket | Nasrullah | ||
Artistic | |||
Priddy Fair 1956 鹿毛 イギリス |
Preciptic | Precipitation | |
Artistic | |||
Campanette | Fair Trial | ||
Calluna F-No.19-b |
カテゴリ: 1983年生 (競走馬) | 2000年没 | サラブレッド | アイルランド生産の競走馬 | イタリア調教の競走馬