同音異義語
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同音異義語(どうおんいぎご)とは、同じ発音で意味が違う言葉のこと。 異なる漢字で意味が似ており、訓が同じものは異字同訓、または同訓異字と呼ばれる。
[編集] 具体例
- アクセントを含めて同音
…など、数え上げればきりがない。特に日本語は表意文字である漢字に対し、割り当てることが可能な音節の組み合わせが本質的に少ないことから、同音異義語の数も莫大なものになる。漢語の同音異義語については、中国語では声調の別により、朝鮮語では子音や母音の豊富なバリエーションにより、日本語と比較して少なくなっている。また英語においても、日本語よりは遥かに数が少ないものの例が見受けられる(knowとno等)。 ちなみに日本語において一番同音異義語が多い言葉は「こうしょう」である。(交渉・考証・工匠…など)
[編集] 利点と欠点
同音異義語は、和歌において掛詞としても用いられるほか、駄洒落を作りやすいなど、言葉遊びに一役買っている。特に前者は日本独特の芸術として有名である。
だが、日常生活において、特に文字を使わない会話や電話での応対の時はしばしば聞き間違いの原因になることがある。これを避けるには工夫が必要である。例えば「蛸」を説明する際に「オクトパスの"たこ"」のように外国語を使う、「八本脚の方の"たこ"」のように説明を加え強調する等の方法が考えられる。