呼吸器学
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呼吸器学(こきゅうきがく、英Pulmonology)とは、主に人体の呼吸器(Respiratory)系を中心に診療研究する内科学の一分野。
元々の語源である「Pulmonology(肺学、肺臓学)」からわかるように、主に肺を扱っていった分野として発展していった。
目次 |
[編集] 徴候
- 血胸=hemothorax
[編集] 疾患
[編集] 感染性疾患
- 風邪
- 風邪の原因となる病原体は多岐にわたるため「風邪症候群」ともとらえ得る。
- 肺炎
- 感染症によるものの他に、特発性間質性肺炎(=IP),BOOP,放射線肺臓炎などがある。
- 急性細気管支炎
- 肺結核
- 肺非定型抗酸菌症 = nontuberculous mycobactelial infection = NTM
- 嚥下性肺炎=aspiration pneumonia
[編集] 閉塞性肺疾患
- 肺気腫
- 慢性閉塞性肺疾患
- びまん性汎細気管支炎=diffuse panbronchitis=DPB
[編集] 拘束性肺疾患
[編集] 嚢胞性肺疾患
- 気管支拡張症=bronchiectasia
- カルタゲナー症候群: 上記の気管支の線毛運動障害のため気管支拡張症も来す。
[編集] 免疫・アレルギー性疾患
[編集] 肺循環障害
- ARDS = acute respiratory distress syndrome
[編集] 変形疾患
[編集] 代謝異常
[編集] 腫瘍
[編集] 機能的呼吸障害
[編集] 胸膜疾患
[編集] 胸壁疾患
- 膿胸
- 膿胸は胸腔に膿が溜まること。
[編集] 肺の疾患
- 気管支異物=foreign body in airway
- 異物を誤って吸い込む誤嚥による疾患。統計は、気管から分枝する角度は左気管支45°よりも右気管支25°の方が鋭いので、異物は右気管支に落ちやすい。症状は、異物は硬貨等の無機物よりもピーナッツ等の有機物の方が免疫応答を起こしやすいので、重篤化しやすい。検査は、胸部レントゲン写真では写らない異物も多いので吸気時と呼気時の両方で撮影して縦隔を見比べる。吸気時には異物がある方の肺には空気が入らないので相対的に異物が無いほうの肺が大きく膨らんで縦隔が患側に偏移し、呼気時には異物がある方の肺からは空気が出ないので相対的に異物が無いほうの肺が小さく縮んで縦隔が健側に偏移する。確定診断は気管支鏡検査で行う。治療も気管支鏡検査で異物を取り除く。ここで異物を絶対吐き出させてはいけない。肺は左右二つあるので片方の気管支が詰まっていても呼吸できるが、異物を吐き出す際に一本しかない気管で引っかかってしまうと窒息死してしまう。しかも気管には気管支よりも細い声帯があるので引っかかる危険が大きく、禁忌である。
[編集] 関連項目
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