国名
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国名(こくめい)は、国の名前。国の意味により以下の二種がある。
- 江戸時代以前の日本においては国内の地域、藩のことを国と称しその名前を国名と言った。起源は明らかではない。江戸期の例としては紀伊国(和歌山県)、加賀国(石川県)などである。明治時代の廃藩置県により、ほぼ同じ範囲で県になっている。現代では旧国名という表現を使う場合が多い。令制国参照。
- 現代における国名は文字通りの国家の名称である。(後述)
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[編集] 正式名と通称
国名は単語または数語からなる短い通称、略称という呼び名と長い正式名称がある場合が多い。正式名称は通称に国家体制を示す修飾語を付けた形式である。その種類としては君主の存在の有無で王国か共和国、複数の小国が結合してなりたっている連邦、合衆国、社会主義体制なら社会主義などと付け、さらにそれらを組み合わせる場合もある。島国の場合諸島という場合もある。 また中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国のように人民という言葉が入ることもある。 一方で修飾の付かない単体での国名もある。(マレーシア、カナダなど。)日本は日本国と国の字を付ける場合もあるが体制を示すような修飾語はない。英語での正式名もJapan単体である。
修飾語部分は、現地語ではなく、それぞれの言語で表現されるのが通例である。たとえば英語でのUnited statesを日本語では合衆国、Republicは共和国と表現する。
[編集] 由来、名称の相違
国名の由来は、それぞれの国によりさまざまである。人名由来(アメリカ=アメリゴ・ヴェスプッチ)、地形由来(ポーランド=平原の国)などであるが、謂われのはっきりしない国も多い。
国名は、その自国での名称と外国からの名称が異なる場合もある。言語の違いからくる文字や発音の相違の場合は比較的小さいものである。一方歴史的、政治的経緯などにより全く異なる意味も発音の場合もある。日本=Japanがその典型である。また日本語でのオランダやフィンランドも現地では異なる表現である。仮名表現するとそれぞれネーデルラント、スオミとなる。自国での名称と外国での名称が異なることを許容するかどうかは、その国の国民、政府の判断によるが、概ね国連での英語登録名が実質正式名として扱われるようである。
[編集] 漢字による略称
また日本では、漢字を使った略語を用いる場合もある。例としては英国(イギリス)米国(アメリカ)、豪州(オーストラリア)などである。もともとはアメリカの場合だと亜米利加という当て字であったものが省略されたものである。アメリカの場合は幕末期と推定されているが、古いものでは室町時代には印度(インド)との表現があったらしい。
[編集] 国名の変遷
国名は政治体制の変化、極端な場合は国家の分裂といった場合もある。セイロンからスリランカ、ビルマからミャンマー、ユーゴスラビア、ソビエト連邦の変遷など多数の例がある。あるいは、自身が名乗る国名である中華民国を政治的な理由により認知してもらえず地域名である台湾と呼ばれるような例もある。