城西川越中学校・城西大学付属川越高等学校
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城西川越中学校・城西大学付属川越高等学校 | |
国公私立の別 | 私立学校 |
学校長 | 真田 嘉志穂 |
設立年月日 | 1972年(昭和47年)4月 |
創設者 | 新藤 富五郎 |
共学・別学 | 男女別学(男子校) |
課程 | 全日制課程 |
学科 | 普通科 |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒350-0822 |
埼玉県川越市山田東町1042 | |
電話番号 | 049-224-5665 |
FAX番号 | 049-223-2371 |
外部リンク |
城西川越中学校・城西大学付属川越高等学校(じょうさいかわごえちゅうがっこう・じょうさいだいがくふぞくかわごえこうとうがっこう) は、埼玉県川越市にある私立学校(男子校)。母体である学校法人は「城西第二学園」で、城西大学・城西大学附属城西中学・高校とは別法人である。略称:城西大川越・城西川越。
目次 |
[編集] 概要
もともとは城西大学の付属校として開校したのだが、入学してくる生徒の学力層が年を追うごとに上昇するとともに生徒の他大学受験志向が強まり、1980年代後半には城西大学への推薦入学を希望する者は10名未満となり、大学附属校というのはもはや名目だけとなり、埼玉県内の私立高校ではじめて東京大学に合格者を出すなど、誰もが認める進学校となった。中学校を創設する際「大学付属」を取って城西川越中学校と名づけたのも、この現状を踏まえ進学校としてよりいっそう成長していこうという教師たちの決意の現れであった。中学がこの名前で開校して以来、高校のほうも「城西川越高校」と呼ぶのがむしろ普通となった(あくまで正式名称はもとのままである)。現在も、西武学園文理中学・高校、城北埼玉中学・高校などとともに埼玉県西部地区有数の私立進学校として知られており、埼玉県立川越高校などトップレベル校受験者の次善校または押さえ校という位置付けとなっている。 校風は非常に地味であり、施設なども公立高校のようなごく標準的なものである。 地元や塾関係者からは「城西」または「城川(じょうかわ)」という呼称で呼ばれることが多い。
[編集] 教育目標
- 建学の精神「報恩感謝」の念を発揚して、独立自尊・恩愛に報い、心身ともに健康で社会の発展に奉仕する人材の育成をはかる。
- ○勤勉努力 ○自学自習 ○学力の向上
※報恩感謝とは、読んで字の如く「恩に報い、感謝の念を忘れない」ということ。
[編集] コース(高校)
- 内進コース(中学からの内部進学生)
- 特進コース
- 文理コース
上記3コース制である。高校から入学した者は特進コース・文理コースのいずれかに所属することになる。1・2年次は他のコースの生徒同士でクラスが同じになることはない。3年次のみ、1つのクラスに特進・文理・内進の生徒が混合する。
- 城西大川越の難関大合格実績の中心は特進コース・内進コースの生徒によるものだが、文理コースの生徒も上位層はMARCH (学校)、その他上位私立大などに合格している。
- 内進コースは中学の時点で生徒の学力が二極分化する傾向にあり、学校(高校)全体の成績最上位層、最下位層はともに内進コースの生徒でほぼ占められている。(ただ例年、3年次の後半になると内進最下位層の学力は総じて伸びて行く傾向に有り、大学受験時点での最下位層に内進はあまりいなくなるようだ。)
- 平成16年度より特進コース・文理コースともに1週の授業単位が35時間と統一された。(それまでは特進コースの方が1単位多かった。)しかし、定期試験の科目数に関しては依然として特進コースの方が文理コースよりも多い。
[編集] 部活動
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- 学校創立当初は部活動が盛んであったが、現在は部活動に参加する生徒の割合は6割ほどであり、けして盛んであるとは言えない。硬式野球部や吹奏楽部など一部を除けば、どの部もほぼ全部員が高校3年生になるとすぐに部を引退する。
- 城西大川越では野球による推薦入試を実質的に行っておらず、これは私立学校としては非常に稀なケースである。
[編集] 英語教育の特色
- 英語教育に最も力を入れており、1時間目の前にはNHKのラジオ英会話を全校で聴く時間(15分間)が設けられている。(これは1日の授業が始まる前に、生徒が集中力を高められるような機会を提供しようという意図もあるという。)
- 英語科全体の考え方として、各英語教員が授業の中で特に中学生及び高1生に対して、英文を読めるようになるにはまず
- ①文型を正確に把握し
- ②直訳できる力 を身につける ことが重要であると強調する。
[編集] 沿革
- 1971年(昭和46年)12月 城西大学付属川越高等学校 設立認可。
- 1972年(昭和47年)4月 城西大学付属川越高等学校 開校。
- 1972年(昭和47年)6月 開校記念式典 挙行。
- 1974年(昭和49年)4月 体育館 竣工。
- 1975年(昭和50年)3月 第一回卒業式 挙行。
- 1979年(昭和54年)12月 生徒ホール兼食堂 竣工。
- 1980年(昭和55年)10月 クラブ棟・合宿棟 竣工。
- 1981年(昭和56年)10月 創立10周年記念式典 挙行。
- 1982年(昭和57年)2月 図書館棟 竣工。
- 1983年(昭和58年)11月 武道館兼合宿棟 竣工。
- 1990年(平成2年) 8月 第二運動場 竣工。
- 1991年(平成3年) 9月 東館(特別教室・トレーニングルーム等) 竣工。
- 1991年(平成3年) 9月 創立20周年記念式典 挙行。
- 1992年(平成4年) 4月 城西川越中学校 開校。
- 1993年(平成5年) 9月 CAI教室 設置。
- 1995年(平成7年) 4月 2コース制(特進・文理)導入。
- 1997年(平成9年) 2月 推薦入試制度 導入。
- 1999年(平成11年)9月 PC(コンピュータ)教室 設置。
- 2005年(平成17年)4月 新音楽室 設置。
[編集] シンボル等
'J'osai 'K'awagoe のそれぞれ頭の文字をとった「JK」がこの学校のシンボルマークとなっており、制服のワイシャツの胸ポケット部分にはそのマークのワッペンが付いている。これは正規の校章とはまた別物である。また、学校の昇降口前に高く立派な欅が立っており、欅もまたこの学校のシンボル的な存在である。 2000年頃には、有志の生徒にイラストを募り、それをもとに「けやき君」というマスコットキャラクターができた。 現在ではスクールバスの半分以上にも車体にそれが大きくペイントされている。しかし現実には生徒達からの「けやき君」の評判は決してよいものではなく、生徒の多くはそれをみっともないと思っているようだ。
[編集] 履修単位不足問題(高校)
2006年11月に「情報」「家庭基礎」「芸術」「体育」の履修不足が発覚した。
[編集] その他諸事情
- 授業のペースはかなり速い方で、2年次までにすべての授業を終わらせて、3年次は演習が中心なる。そのため1年次から家での自習が不可欠であり、それを怠ると授業について行けなくなり脱落してしまう。
- ①1学期中間期末試験平均点②2学期中間期末試験平均点③3学期期末試験租点 この3つの平均点が29.5点を下回るとその教科の単位を落とすことになってしまうが、各学期の末に30点未満者へは課題が出され、その課題をきちんと提出し審査に合格した生徒はその学期の点数を30点を上限に加点されるため、そのような生徒は滅多に出てこない。また、中には課題は提出せず、3学期期末試験で高得点をとることによって①・②の不足分を一気にカバーしてしまう者などもいる。
- 平成16年度より制服が変わり、高校生と中学生共通の制服となった。この制服は詰襟なのだが襟が浅く、ボタンではなくチャックというかなり特殊なデザインのため、生徒からは相当不評である。また他校生からのこの制服の評判も同様であり、多くの生徒が少なくとも一度は他校の生徒から制服のことで馬鹿にされたことがあるようだ。この制服を嫌って受験・入学を躊躇う受験生も少なくないという。→写真
- 硬式野球部やラグビー部が活動しているグラウンドは入間川の河川敷にあるため、水はけが非常に悪い。また台風が上陸すると入間川が氾濫してしまうことがあり、その場合3ヶ月ほど使用することが不可能になる。その場合のグラウンド整備には1000万円前後の費用が掛かると言われており、学校にとって悩みの種の一つとなっている。また不思議なことに、城西川越のグラウンドは雨が降ったあとに至るところから瀬戸物が出土する。そのため、滑り込みなどを行うと危険である。
[編集] 著名な関係者
[編集] 卒業生
- 松本光司(漫画家)
[編集] 元在籍者(中退)
- 飯野賢治(元ゲームクリエイター)
[編集] 元教員
- 黒須宣行(河合塾古文科専任講師)
[編集] 交通
- 川越駅(JR川越線・東武東上線)・本川越駅(西武新宿線)より東武バス「城西高校」「八幡団地」「東松山駅」「鴻巣駅」「鴻巣免許センター」「新荒子」行きにて15~25分、「城西高校」バス停下車徒歩6分。
- 川越駅・本川越駅・桶川駅(JR高崎線)よりスクールバスあり。
(自転車を利用する場合の所要時間:川越駅から25~35分、本川越駅から15~25分、桶川駅から35~50分)
[編集] 関連項目
[編集] 姉妹校
[編集] 外部リンク
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