基本粒子
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基本粒子とは、素粒子物理学において他の大きな粒子を構成する粒子を指す。例えば、原子は、電子・陽子・中性子というより小さな粒子によって作られている。さらに、陽子と中性子はクォークというより基本的な粒子によって作られている。素粒子物理学の目立った課題の一つは、基本粒子と呼ばれる最も基本的な粒子を発見することである。基本粒子は、自然界の他のすべての粒子を構成し、それ自身はそれ以上分割できない粒子である。
素粒子物理学の標準モデルは12種類の基本的なフェルミ粒子(物質の粒子)と、12種類の基本的なボース粒子(放射線 粒子)、そしてそれらに対応する反粒子を含んでいる。しかし、標準モデルは真に基本的な理論というよりも条件付の理論であり、「基本的な」粒子のいくつか、あるいはすべては、実はさらに分割できるのではないか、と広く考えられている。おそらく、標準モデルでは述べられていない他の基本粒子もあるだろう。最も有名なものでは、重力子(重力相互作用を伝える仮想の粒子)である。