素粒子
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物理学において素粒子(そりゅうし)とは、物質を構成する最小の単位のことである。 最小の単位であるということは、それより小さな存在がないということであり、従って内部構造を持たず空間的な大きさを持たないとされるが、超弦理論においては全ての素粒子は有限な大きさを持つひもの振動状態であるとされる。 現在物質を構成する素粒子と考えられているものは、クォークとレプトンである。これらに内部構造が存在することが発見されれば、その内部構造を構成するものが素粒子と呼ばれることになる。
たくさんの粒子が、実は自然界にそのまま存在していたのではなく加速器を用いて発見・研究された。素粒子に関する研究は、素粒子物理学の最も盛んな分野である。
目次 |
[編集] 素粒子の分類
[編集] ボソン(ボース統計に従う粒子)
[編集] フェルミオン(フェルミ統計に従う粒子)
[編集] クォークとレプトンの分類表
クォークとレプトンは以下のように世代によって分類される。
傾向として世代数が大きいほど質量が大きいとされている。
電荷 | 第1世代 | 第2世代 | 第3世代 |
---|---|---|---|
クォーク | |||
+2/3 | アップクォーク (u) | チャームクォーク (c) | トップクォーク (t) |
-1/3 | ダウンクォーク (d) | ストレンジクォーク (s) | ボトムクォーク (b) |
レプトン | |||
-1 | 電子 (e) | ミュー粒子 (μ) | タウ粒子 (τ) |
0 | 電子ニュートリノ (νe) | ミューニュートリノ (νμ) | タウニュートリノ (ντ) |