埼玉県立松山高等学校
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埼玉県立松山高等学校(さいたまけんりつまつやまこうとうがっこう)は埼玉県東松山市にある男子校の高等学校である。 コースは全日制普通科と理数科、及び定時制普通科。通称は「松高」(まつこう)。旧制松山中学校を母体とした高等学校である。
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[編集] 概要
校内には、大正時代に建てられた木造の旧校舎の一部を移築した松高記念館がある。これは高校本館の木造校舎としては埼玉県立深谷商業高等学校と並び県内に2校しか残っていない貴重な建築物として現在も保存されているものであり、この学校のシンボル的な存在である。
「文武不岐」を建学の精神とし、部活動は生徒全員が加入することを義務付けられている。1987年に札幌インターハイで全国総合優勝も成し遂げた陸上競技部が最も有名。
卒業生は現在約2万人を超えており、活躍は広範囲に渡る。特に教育界での活躍が目立ち、埼玉県には同校出身の教師が多く存在する。
[編集] 主な学校行事
松山高校では、学校行事、特に体育行事が盛んに行われる。
- 入学式(4月)
- 球技大会(5月)
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- 正式名称は新入生歓迎球技大会。クラス対抗の形で行われれ、クラスの親睦を深める。しかし、それと同時に1年生が、2・3年生、教員の力を思い知らされる行事となっている。また、教員チームが出場するため、日頃の想いや恩を返すために全校生徒が「打倒教員チーム」をスローガンに一致団結する。
- 水泳大会(7月)
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- クラスの親睦を深めるために行われる。各種個人・自由形・背泳ぎ・平泳ぎ・25m犬掻きや着衣自由形・水中騎馬戦などのレク種目などで構成される。また、大会の最後にクラス30人による750mリレーがあり、最後の泳者が教師であることが多いため、大変盛り上がる。水泳部が毎年単独で出場している。
- 松高祭(9月)
- 体育祭(10月)
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- 松山高校の体育祭の特徴としては、その種目とレベルの高さを挙げることが出きる。100m走や綱引きなどオーソドックスなものの他に、80mハードル・三段跳・砲丸投・フリスビー投などの陸上競技種目が多数ある。また、各競技のレベルが高く、その記録は陸上競技の大会などに出場しても入賞を狙うことができるほどである。もともとは学校のグラウンドで実施していたが、2002年から市内の陸上競技場で実施している。
- 比企一周駅伝(11月)
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- 比企郡(東松山・吉見・滑川・嵐山・小川・玉川)の各地にあるポイントをクラスから選抜した16人でたすきをつなぐ伝統の駅伝である。選手以外の生徒も時間管理や中継所の係り、選手の世話など全員が参加していることは、特筆すべき点であろう。卒業しても、印象に残る行事のひとつである。駅伝の際は公道を使うため、車の通行を規制するなどの処置がとられることがある。東松山・小川各警察署、PTA、特に地域関係者などの協力があって初めて行うことが出きる行事であり、食事や飲料水の差し入れ、移動のための車を用意する方、中には走り終えた選手のために自宅の風呂を沸かして用意する方もいる。豚汁の振舞いが出ることは有名。1994年の記念大会では、OBの選抜チームが参加し在校生に負けない走りをした。時間の管理は各々の中継で独立していて、この地点の出発・到着の時間の差で選手の走行時間を管理している。ちなみに各々の中継地点の時計のスタートはNHKラジオの時報で同時に行っている。
- 卒業式(3月)
その他、校歌応援歌練習(1年4月)、 修学旅行(2年)、 サッカー大会(2年2月)、 教育講演会などがある。
[編集] 出身有名人
- 山口敏夫 元労働大臣
- 吉田鷹村 書家、東京学芸大学名誉教授
- 小沢重男 東京外国語大学名誉教授
- 森川友義 早稲田大学国際教養学部教授
- 吉田和夫 早稲田大学社会科学部教授
- 岡田俊之輔 早稲田大学文学部助教授
- 小林隆 俳優
- 神田道夫 熱気球高度世界記録保持者
- 大沢知宏 ソウルオリンピック陸上競技男子100メートル日本代表
- 板橋弘行 2000メートル障害日本ジュニア記録保持者、陸上競技ワールドカップ・3000メートル障害アジア代表(1990年)
- 関根則之 元参議院議員(自由民主党)、静岡県副知事、自治省税務局長、消防庁長官を歴任し1988年埼玉県知事選に立候補するが落選
- 伊藤隆佑 TBSアナウンサー
- 比田美仁 NHKアナウンサー
- 小村裕次郎 俳優
- 坂本祐之輔 東松山市長
- 荒井桂 元埼玉県教育長
- 岩崎勝義 テレ玉(テレビ埼玉)社長