夢みるように眠りたい
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『夢みるように眠りたい』(ゆめみるようにねむりたい)は1986年の映像探偵社製作、シネセゾン配給の日本映画。当時、無名だった林海象が、モノクロ、サイレントで撮った昭和初期の浅草を舞台にしたミステリー。佐野史郎の初主演映画でもある。
[編集] あらすじ
私立探偵の魚塚は、月島桜という老女から、執事、松之助を通して、誘拐された娘、桔梗を探してほしいという依頼を受ける。浅草の町を調査するうち、次々と仕掛けられた謎を解いていく魚塚。やがてこの事件は、未完に終ったサイレント映画「永遠の謎」のストーリーにそって展開し、魚塚は、娘を探しているのではなく「永遠の謎」のラスト・シーンを追っていることに気づく。この映画は日本で初めてほんものの女優が主演したものだったが、警視庁の検閲に妨害され、ラストシーンの撮影が出来ず、葬り去られたものだった。魚塚が月島桜の家を訪ねると、失われたラストシーンの為のお膳立てがなされていた…(上映時間81分)
[編集] キャスト
[編集] スタッフ
- 監督…林海象
- 脚本…林海象
- 製作…林海象、一瀬隆重、あがた森魚、古沢敏文、長田忠彦
- 音楽…浦山秀彦、熊谷陽子、佳村萠、あがた森魚
- 撮影…長田勇市
- 美術…木村威夫