大島賢三
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大島 賢三(おおしま けんぞう、1943年(昭和18年)5月14日 - )は、日本の外交官。国連大使(国連特命全権大使)、国際連合日本政府常駐代表。東京大学法学部中退。1967年4月、外務省入局。前・国連事務次長。広島県広島市東区出身。
現職への就任前は、総理府国際平和協力本部事務局長として、日本としての平和維持・人道支援プログラムの調整にあたった。外交官としては過去、フランス・インド・オーストラリア・アメリカなどに配属された。2001年中旬、国連事務総長のコフィー・アナンにより、国連事務次長(人道問題担当)に任命され、その後オーストラリア国駐箚の特命全権大使を2003年9月から2004年12月までの間務めた。
広島市出身の大島氏は、自身も被爆者である。そのため、チェルノブイリ原発事故の支援活動に熱心である。国連チェルノブイリ調整官として、報告書「チェルノブイリ原発事故が人体に与えた影響:回復への戦略」(原題:The Human Consequences of the Chernobyl Nuclear Accident:A Strategy for Recovery.)をまとめた。
挫折を繰り返す安保理改革を「まだ終わらぬ」と、安保理拡大決議案の採択を目指し新たな枠組みを模索している。