大潮憲司
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大潮 憲司(おおしお けんじ、本名:波多野兼二、1948年1月4日 - )は、福岡県北九州市八幡東区出身の大相撲力士。時津風部屋所属で、最高位は小結。
[編集] 来歴
1962年1月に初土俵。1969年11月場所に十両に昇進し、1971年9月場所で入幕した。
立ち合いから激しく当たるか突いて出て、左を差して一気に寄る取り口を得意としたが、腰高のため逆転されることも多かった。入幕後しばらくは幕内と十両の往復を繰り返したが、1976年3月場所からはようやく幕内に定着し、1978年1月場所には小結に昇進した。足の負傷のため1979年7月場所では幕下まで落ちたが節制と努力を重ねて幕内に返り咲き、1984年5月場所を最後に幕内から落ちてからも十両で取り続けた。1988年1月場所限りで引退。そのときにはすでに40歳だった。通算出場1891回は全大相撲力士中の第1位、幕内昇進13回も記録である。通算勝星の964勝は、千代の富士の1045勝に次いで第2位。また、再十両の最年長記録(39歳5ヶ月)も持っている。古武士を思わせる風貌で人気があり、トレードマークである立会いの後の睨みに風格があった。
引退後は年寄錣山を経て式守秀五郎を襲名し、1992年3月に独立して式秀部屋を創設した。