大阪市営バス中津営業所
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大阪市営バス中津営業所(なかつえいぎょうしょ)は、北区中津6丁目にあり、主に大阪駅発着系統を担当している大阪市営バスの営業所である。営業所は国道176号の高架に面しており、高架から入庫しなければならないため、二階に分かれている。それぞれの階に駐車スペースがある。目の前に阪急の中津駅がある。営業所最寄バス停は中津六丁目。営業所を示す、バス側面及び後面窓ガラスに貼られるシールは「中」である。
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[編集] 沿革
[編集] 現行路線
[編集] 34号系統
守口営業所を参照
[編集] 36号系統
- 36 大阪駅前―南森町―京橋北口―地下鉄蒲生四丁目―横堤バスターミナル―鶴見区役所前―安田―茨田大宮―地下鉄門真南
- 36B 大阪駅前―南森町―京橋北口―地下鉄蒲生四丁目―横堤バスターミナル―鶴見区役所前―安田―茨田大宮―地下鉄門真南
大阪市の中心駅大阪駅から京橋北口を通り、鶴見通を経て門真市南部へ至る路線である。東側区間では大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線の真上を走るものの、長堀鶴見緑地線が大阪駅方面へ行くのに不便であることから、長堀鶴見緑地線開業後もバスの本数が多めに維持されており、36号系統の乗客は多い。しかし京橋~蒲生4丁目付近が渋滞しやすいことから、地下鉄利用よりも時間がかかることがある。なお操車の関係で大阪駅側の終点は大阪駅北口である。
市バス再編前は、特36号系統という名前であった。再編時に、支線36号系統(横堤バスターミナル~茨田大宮)を吸収し、36号系統が誕生した。特36号系統であり、大阪駅~横堤BT間では幹線扱いに、横堤BT~地下鉄門真南間は支線扱いであった。また横堤BT~地下鉄門真南間の区間運転系統(支線36号系統)も存在していた。ほぼ平行して近鉄バス阪奈生駒線が走る。こちらは早朝の大阪駅方面始発が多少早いが、便数は少なめで、最終便はかなり早く、大阪駅側の起終点が多少不便(御堂筋沿いの東梅田駅地上)であるのが難点。他都市では見られる共通乗車の制度がないため(ただし大阪市営バスの昼間割引回数券は近鉄バスでも使用できる。)、民営事業者は苦戦を強いられている。なお、近鉄バスは半数以上は大阪市内の浜南口(36号系統の浜停留所)までであるが、大東市の住道駅まで延ばす系統も存在する。
区間運転として、大阪駅~安田間の36A号系統があったが2006年3月26日に地下鉄門真南まで延長運行されることになり、廃止となった。また、地下鉄門真南付近の経路が異なる土曜・休日のみ運行の36B号系統もある。。
曽根崎通の西天満交差点~南森町交差点や前述の京橋~蒲生四丁目付近で渋滞しやすいので、遅れることがしばしばあるのが、問題点である。但し桜宮大橋の開通次第では幾分改善されると思われる。
過去には、浜バスターミナルが存在し、当バスターミナルを終起点とするバスも存在した。古市営業所入庫のための今福西四丁目止まりのバスもあった
2002年の市バス再編前は主に古市営業所が担当していた路線だが、営業所を大阪運輸振興に委託したため、代わりに中津営業所が主に担当するようになった。しかし、2007年の改正以後は、古市の担当が復活しているようである。他にも酉島営業所担当便もあったが、古市と同じ理由でなくなったようである。あと、早朝と深夜の数本は回送距離短縮のため、守口営業所が担当する。
[編集] 37号系統
井高野営業所を参照
[編集] 37C号系統
- 37C 大阪駅前―扇町―天神橋六―柴島―上新庄駅前
地下鉄今里筋線開業に伴い27号系統の代わりに86D号系統とともに新設された系統である。37号系統の走行経路のうち、地下鉄から遠い、大阪駅前~上新庄駅北口間の乗客のために新設されたが、本数が1時間に1本と少なく、運行時間も昼間のみと、利用しにくくなっている。早期の増便が待たれる。
[編集] 41C号系統
- 41C 中津六→大淀南一→大阪駅前
中津営業所から大阪駅への出庫路線である。この路線で運転されずに回送されるバスもある。ちなみに大阪駅前発は無い、すべて回送として運転される。出庫路線のため、本数は時間によってバラバラである。
[編集] 43号系統
大阪市北区の大阪駅と此花区の西九条駅を福島区を通らずに新淀川右岸の淀川区・西淀川区を経由して結ぶ。淀川通や姫島通、国道43号を通る。
新淀川に架かる伝法大橋を渡る唯一の路線である。
大阪駅と西九条駅を結ぶ路線は他に、56A号系統や79号系統などがある。こちらは、福島区を経由する。43号系統は遠回りになるため。西九条へは上記の2つの系統を使ったほうが早く着く。朝と最終の一部はは43A、朝と夕方の一部は43Bとして運転される。
[編集] 53号系統
- 53 大阪駅前→大江橋→堂島大橋→船津橋→桜橋→大阪駅前(循環)
大阪駅と中之島の鉄道空白地域を結ぶ路線である。ラッシュ時は混雑する。京阪中之島線開業時は再編が予想される。現在は中津の担当のみだが、以前は酉島や井高野の担当もあった
[編集] 55号系統
鶴町営業所を参照
[編集] 57A号系統
- 57A 大阪駅前―地下鉄中津―天神橋八―大東町一
大阪駅と北区と都島区北部を結び大東町一丁目に至る路線である。大阪市営バスで本数の最も多い34号系統の事実上の区間便として走っている路線である。以前は幹線臨57号系統という名称であった。
[編集] 58号系統
- 58 大阪駅前―済生会病院前―中津―鷺洲六―野田阪神前
大阪駅と北区と福島区の鉄道空白地帯と野田阪神前を結ぶ路線である。中津―野田阪神前間は阪神電鉄バスが併走している。この系統のみ中津停留所に停車する(他のバスは通過する)。
[編集] 88B号系統
- 88B 天保山―地下鉄大阪港―港区役所前―境川―川口一―肥後橋―堂島(北行)/淀屋橋(南行)―大阪駅前
88号系統の早朝深夜の数便は中津営業所が担当するが、そのバスは88B号系統として運転される。本来の88号系統との違いは、肥後橋~大阪駅前~肥後橋間でループ運行しないところにある。その為、大阪駅前で終点となる。この路線の詳しい事は港営業所を参照されたい。
[編集] 92号系統
大阪駅から十三、塚本駅を通り、歌島橋バスターミナルを結ぶ路線である。JR東西線開業以後は本数が削減された。
[編集] 97号系統
- 97 大阪駅前―済生会病院前―十三―三津屋―加島―神崎橋
- 97A 大阪駅前―済生会病院前―十三―三津屋―加島―加島駅前
- 97B 十三―三津屋―加島―神崎橋
大阪市北区の大阪駅から淀川通を通り淀川区十三、加島を経て神崎橋に至る路線である。かつてのトロリーバス1号線でもある。97と97Aの違いは加島西から神崎橋に行くのが97、加島駅前に行くのが97Aである阪急バスと競合している為、運転本数はかなり多いが、JR東西線が開業してからは一部が97A号系統に変わっている。神崎橋からの最終のみ十三行(97B号)になる。
[編集] 103号系統
上記の通り、大阪駅前からなんばを通り大阪駅前に至る路線である。南行きは御堂筋を通り、北行きは四つ橋筋を通る。すべての区間で、地下鉄と並行する。この路線は御堂筋線等に当時、エレベーター等が無かったため、車いす等で利用する乗客のために、1994年に新設された路線である。その為、この路線はすべてリフト付きバスで運転される。現在では、ノンステップバスが導入されているが、この路線で走った事はまだ無い。新設当時の系統番号は「3A号系統」、「3B号系統」であり、3Aが今の103号系統のルートで中津営業所の担当、3Bが103A号系統のルートで当時の九条営業所の担当であった。2002年の改正で、103系統に改称され、担当が中津のみとなった。そして、2005年8月15日の改正で、本数が1時間に4本から2~3本に削減された。 この路線は、御堂筋の側道を走行する。その関係で路上駐車や、タクシーなどが邪魔をして、走行できなくなり、遅れる事が多い。しかも、休日等は本線も渋滞するため、さらに遅れる。ただし、四つ橋筋では遅れる事は少ない。しかし、混んでいる地下鉄に乗りたくない乗客も多く、この路線の需要は高い。
[編集] 廃止・撤退路線
- 歌島橋バスターミナル発着の路線(92号系統と93号系統を除く)(撤退)
- 41A・41B・41D号系統(撤退)
- 104号系統(撤退)
- 支線104A号系統(廃止)(現在の104A号系統とはルートが異なる)
[編集] 車両
以前はシャーシは主に日野自動車製で統一していたが、2002年、古市委託に伴い、いすゞ自動車製の車両が転属してきたのを皮切りに、他メーカーの車両も導入されるようになった。(ただし、97年に導入されたノンステップバスなど、例外はある。)最近は入札方法の変更により、その傾向が強まった。2007年現在、中津営業所にはすべてのメーカー製の車両が在籍しており、低公害車も在籍している。中津営業所の低公害車はこれまでハイブリッド車のみだったが、2005年に天然ガスノンステップバスが導入された。ちなみに、中津営業所内にはガス充填設備は無い。
[編集] 外部リンク
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