太陽定数
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太陽定数(たいようていすう)は地球大気表面の単位面積に垂直に入射する太陽のエネルギー量で約1366W/m2である。図は衛星で観測した太陽定数の時間的な変化のデータで、周期的に変化しているが、その変化量は0.1%程度であり定数として扱われてきた。太陽エネルギーの放出するエネルギーの指標であり、太陽黒点の活動の変化などでも太陽定数は変化し、地球の歴史時間的な気候変動に影響を与える。
[編集] 太陽エネルギー数値の関係
- 太陽定数が1366W/m2であるので地球の断面積を127,400,000 km²をかけると地球全体が受け取っているエネルギーは1.740×1017 Wとなる。
- 太陽から見た地球の視野角は1/11,000ラジアンなので 立体角は1/140,000,000 ステラジアンとなり、太陽が放出しているエネルギーの量は約 3.86×1026W である。
[編集] 太陽定数の測定
1837年から1838年にかけて、クロード・プイエやジョン・ハーシェルが太陽定数の最初の計測を行い、プイエは1228 W/m2の値を得た。1884年サミュエル・ラングレーが大気の吸収を除外するためにカリフォルニア州のホイットニー山で測定を試みたが2903 W/m2と見積もったが不正確な値であった。1902年から1957年の間にチャールズ・アボットらがさまざまな高地で観測を行い、1322から1465 W/m2の値を見積もった。
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