奄美群島国定公園
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奄美群島国定公園(あまみぐんとうこくていこうえん)は、鹿児島県の奄美諸島に分布し、一帯の自然保護を目的とした国定公園。奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島に分布する。1974年(昭和49年)2月15日指定。
奄美諸島一帯は東洋のガラパゴスなどと呼ばれており、独特の生態系が発達。固有種としては、アマミクロウサギ、アマミトゲネズミ、ルリカケス、アカヒゲのほか、ハブ、イシカワガエル、イボイモリ、リュウキュウアユなど枚挙にいとまがない。
[編集] 指定地の分布と概要
笠利半島一帯、摺子崎沿岸、住用川河口部、湯湾岳、油井岳、大島海峡沿岸一帯が指定。奄美大島南岸と加計呂麻島に挟まれた大島海峡沿岸は風光明媚なリアス式海岸が見られ、油井岳はその海岸美を一望する。湯湾岳はスダジイ、イヌガシなどの亜熱帯性広葉樹林に覆われ、植生的に貴重。笠利半島沿岸には珊瑚礁、住用川、役勝川の河口部にはマングローブ林が発達する。摺子崎一帯は海中景観に優れる。
- 喜界島
顕著な海岸段丘が見られ、島に分布する。百之台公園は卓礁と呼ばれる珊瑚礁が発達してできた台地。
- 徳之島
石灰岩性の島であり、カルスト地形が発達。犬の門蓋(じょうぶた)は天然の海蝕洞、ムシロ瀬は波食によって生じた海蝕台で独特の景観が見られる。井之川岳はシダ類を始め、固有植物の宝庫として知られ、特別保護地域。
- 沖永良部島
昇竜洞や水連洞など大規模な鍾乳洞が知られる。田皆岬や国頭崎などは海崖が発達。
- 与論島
与論空港周辺一部を除くほぼ海岸全域が指定されており、珊瑚礁が発達し、島を取り囲む。百合ヶ浜、珊瑚砂でできた大金久海岸などが見所。