孫泰蔵
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孫泰藏(そん たいぞう、손태장、ソン・テジャン、1972年9月29日 - )は実業家。佐賀県鳥栖市出身。久留米大学附設中学校・高等学校、東京大学経済学部卒業。現在はアジアングルーヴ株式会社代表取締役社長、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(大証ヘラクレス上場)代表取締役会長。
大学在学中からYahoo!のプロジェクトに関与し、1996年にインディゴ株式会社を設立。ASPやシステムインテグレーションなどインターネット関連のビジネスに関わる。2002年2月には持株会社としてインディゴホールディングス株式会社(現・アジアングルーヴ株式会社)を設立するが、間もなくインディゴホールディングス傘下にあるインディゴ株式会社を売却。そのため現在インディゴと孫泰蔵の間の関係はなくなっている。
ソフトバンクグループを率いる孫正義は実兄。孫泰蔵は同グループのソフトバンクBBの取締役を務めるなど深い関係にあるが、アジアングルーヴとソフトバンク両社の間に直接的な資本関係はない。また、中学・高校時代の同級生にはライブドア元社長の堀江貴文がいる。
ちなみにガンホー・オンライン・エンターテイメントはソフトバンクBBが筆頭株主となっているが、アジアングルーヴ並びに傘下のASIAN GROOVE HK Limited、孫泰蔵個人の持株を合わせるとソフトバンクBBの持株数を上回っており、実質的には現在も孫泰蔵傘下にあるといえる。
2005年8月末にラグナロクオンラインの開発会社Gravity会長から52.4%の株を買い、事実上Gravityの大株主となった。また、同年11月にはガンホーとアジアングルーヴ及び傘下の投資事業組合がキャラクターコンテンツ業社ブロッコリーの株式を親会社タカラから取得、合計持分が51.3%となった。これによりブロッコリーは孫泰蔵傘下の元で経営再建を図ることとなった。
兄・正義と異なり、日本への帰化はしていない。