山崎敬之
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山崎 敬之(やまざき けいし、1941年 - )は、東京都出身のシナリオライター、アニメプロデューサーである。主にテレビアニメのシナリオを手掛けてきた。
早稲田大学第一文学部フランス文学科卒後、神田の地図出版社に就職、『観光百科』の編集に携わっていたが、偶然、家庭教師のアルバイト先の隣家が東京ムービーの取締役企画部長宅であったことから、1968年11月同社に転勤、テレビアニメ『怪物くん』のシナリオ制作に参加した。その後テレビアニメ作品『巨人の星』、『六法やぶれくん』、『新・オバケのQ太郎』、『赤胴鈴之助』、『ど根性ガエル』、『柔道讃歌』、『はじめ人間ギャートルズ』、『元祖・天才バカボン』、『家なき子』、『宝島』、『ベルサイユのバラ』、『おはよう!スパンク』、『じゃりん子チエ』、『とんでモン・ペ』、『それいけ!アンパンマン』などに参加。1990年からはフリーのプロデューサーとして活動している。日本以外との合作プロジェクトではイタリア企業との合作『名探偵ホームズ』に参加、日本人関係者の名前がクレジットされていないが、フランス企業との合作『宇宙伝説ユリシーズ31』でもシナリオのチェックを担当した。『アタックNo.1』の主題歌の作詩も行った。
山崎は自著『テレビアニメ魂』 (ISBN 4-06-149789-8) の中で、『とんでモン・ペ』をとりあげ、シナリオ制作のロジックを語っている。この作品は、玩具製造販売会社から提示されたわずか一枚の子供の絵を題材にして作られた。子供が書いた子供の顔一枚から作品世界をすべて作り上げた経験を元に、魅力あるキャラクター(葛藤をもった主人公、主人公にとって太陽・月に例えられる人物)、明確な起承転結をもったストーリーの重要性を指摘し、現在のテレビゲーム主導型のアニメ作品におけるこれらの要素の欠如に警鐘を鳴らしている。
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