岩沼屋
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岩沼屋(いわぬまや)は宮城県仙台市太白区の秋保温泉にある温泉旅館である。
秋保温泉湯元地区に位置し、本館・長生館(ちょうせいかん)と新館・清涼館(せいりょうかん)、回廊で繋がれた別館・麗景館(れいけいかん)の3館とシングル洋室・翠苑(すいえん)から成る。創業は寛永2年(1625年)で、秋保温泉では佐勘に次いで長い歴史を持つ。2箇所の大浴場と露天風呂、4箇所の家族風呂の他、宴会場、会議室、エステ&マッサージ、バー、カラオケ、そば処など様々な施設を持つ。宿泊の他日帰り入浴も営業している。
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[編集] 会社概要
- 法人名 有限会社岩沼屋ホテル(ゆうげんがいしゃいわぬまやほてる)
- 旅館名 秋保温泉 岩沼屋
- 設立年月日 昭和27年7月
- 資本金 8,000万円
- 代表者名 代表取締役 橘 晴哉
- 事業内容 リゾート温泉ホテルの経営
[編集] 歴史
岩沼屋の創業は、寛永2年(1625年)にすでに営業していたとの記録があることから、公称・寛永2年とされている。
当時、秋保温泉では湯守の佐藤家(佐勘)だけが宿屋を営業していたが、佐藤家の屋敷の一隅を借りて湯治客相手に商いをしていた岩沼町の源助(岩沼屋の祖)がこの地に旅籠を開設した。これが岩沼屋の始まりである。
“岩沼屋”という屋号には次のような言い伝えがある。
源助の一族(橘家)は元々公家であったが、奥州へ下ってきた。
長い旅の後、今の岩沼市付近までやってきたが、そこで路銀も糧食も底を付き進退窮まってしまった。
その時土地の長者が彼らに救いの手を伸べ、おかげで生き延びることが出来たのだという。
その言い伝えを聞いて育った源助は、旅籠を始める際
「かつて私たちは岩沼の人々に命を救ってもらった。今度は、私たちが旅人にとっての癒しの地“岩沼”になろう。」
と考え、この屋号を選んだそうである。
戦後まもない昭和27年橘ナカを初代社長として有限会社岩沼屋旅館を設立。翌年には客室、大浴場などを増・新築し今日の基礎を作った。またこの間、日本温泉協会、日本観光旅館連盟に加盟し、日本交通公社(JTB・ジェイティービー)始め様々な旅行代理店の推薦旅館として指定を受ける。
昭和36年1月商号を有限会社岩沼屋ホテルに改称。
昭和40年11月国際観光ホテル整備法に基づく旅館として登録旅第600号として登録される。
昭和53年10月別館・麗景館を新築。
昭和59年10月新館・清涼館を新築。
[編集] 関連項目
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