岩淵水門
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岩淵水門(いわぶちすいもん)は、東京都北区志茂において荒川と隅田川を仕切る水門。荒川と人工河川である「荒川放水路」(現在の荒川本流)と旧流路である「隅田川」の分岐点にある。
1924年竣工の旧水門(運用終了)と1982年竣工の新水門(運用中)の二つが存在する。
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[編集] 旧水門
1916年(大正5年)に着工し、1924年(大正13年)10月に完成した当初の水門。RC造(一部S造)で、9m幅のゲート5門で構成されている。その水門の色から通称「赤水門」と呼ばれる。1960年(昭和35年)3月に通船のために5番ゲートが改造された。完成以来、最大2m以上にもおよぶ地盤沈下や、左右岸の不等沈下が発生するなどの問題に悩まされ、新水門完成に伴ってその役割を終えたが、土木建築物としての価値が高いこともあって、平成7年(1995年)には産業考古学会によって推薦産業遺産に、平成18年(2006年)3月に東京都選定歴史的建造物に指定され保存されている。
水門上は歩行者専用橋として開放されており、川に囲まれた中之島(水門公園)に渡ることができる。
[編集] 草刈の碑
水門公園には「草刈の碑」と呼ばれる大きな石碑がある。これは1938年(昭和13年)から1944年(昭和19年)にかけて付近の荒川土手で行われた「全日本草刈選手権大会」を記念して作られたもので、「農民魂は先づ草刈から」という碑文が印象的な碑である。
[編集] 新水門
旧水門の老朽化、地盤沈下対策、また洪水調整能力の強化を考えて、下流に作られた。1974年(昭和49年)に着工し、1982年(昭和57年)に完成した。水門の色から通称「青水門」と呼ばれる。事業費は約70億円。200年に1回の大洪水にも耐え得るように作られている。
[編集] ガンブッチ
国土交通省荒川下流河川事務所のマスコットキャラクターである「ガンブッチ」は、新岩淵水門をモデルにしている。顔の両脇に特徴的な水門の形をあしらい、名称は「岩淵」を読み変えたものである。