市原緑地運動公園臨海競技場
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市原緑地運動公園臨海競技場 | |
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市原、市原臨海 | |
所在地 | 千葉県市原市岩崎536 |
開場年 | 1993年 |
収容人数 | 16933人 |
フィールド | 長さ 105 m × 幅 68 m |
使用チーム | ジェフユナイテッド市原・千葉(Jリーグ) ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズ(JFL) |
アクセス | 内房線・五井駅から徒歩30分 ※試合日はシャトルバス運行 |
市原臨海競技場(いちはらりんかいきょうぎじょう)は千葉県市原市にある陸上競技場。Jリーグ・ジェフユナイテッド市原・千葉の本拠地スタジアム。収容人数は16,933人。
目次 |
[編集] 概要
正式名称は市原市緑地運動公園臨海競技場。Jリーグなどでアナウンスされる略称は市原臨海。サポーターからは臨海と呼ばれる。
元々は市民や市原市に事業所を置く企業が運動会をするような、メインスタンド(現在のメインスタンドはJ開幕後大掛かりな改修工事が行われたもので、当時のメインスタンドは今のよりもっと小さい)のみのこじんまりとしたスタジアムだったが、1992年に翌年から開始されるJリーグに参加するジェフユナイテッド市原(当時)のホームスタジアムとして使用される事が決定したため、大規模な突貫工事によってJリーグが規定するスタジアムの規格に合わせたものになった。この瞬間がこのスタジアムにとってのハイライトであり、ある意味不幸の始まりでもあった。Jリーグ開幕後、暫くはキャパシティ一杯の観客で埋まったものの、J人気が落ち着くにつれて、観客動員数は激減、ジェフユナイテッドはJ1で万年観客動員数最下位となり、当スタジアムについても「Jリーグで最も酷いスタジアム」という評価が定着していってしまった。
このような烙印を押されたのは、
- 最寄り駅(JR東日本内房線五井駅)からのアクセスが悪く、ジェフのメインマーケットである総武線、京葉線沿線地域の交通事情を反映していないこと。
- 観客席から試合が見にくいこと。
- いつまで経っても観客席が仮設のままで、一向に改修されないこと。特にサイドスタンド・バックスタンドは鉄骨を組んだだけの仮設のもので、バックスタンドがようやく増築されたのは2004年のことだった。
などといったことが挙げられる。これらの事柄から“サポーターの我慢の限界を超えた”という皮肉も込めて「臨海」ならぬ「臨界」と揶揄されたこともしばしばある。
しかし他方、これらの点について
- 全国的には駅から遠く徒歩ではたどりつけないスタジアムも少なくなく、当スタジアムがとりたててアクセスが悪いとまでは言えない。
- 当スタジアム以上に試合が見づらいスタジアムも少なくなく、当スタジアムがとりたてて見づらいとまでは言えない。
- 販売される飲食物についてはJリーグのスタジアムとしては比較的質が高く、他チームのサポーターからも好評である。
など、肯定的(好意的)な意見もある。
しかしながら総合すると、行政の消極的な姿勢もあってこのスタジアムが魅力に乏しいスタジアムとなっていたことは否めず、クラブのマーケティングや営業活動の不足も相まって、ジェフユナイテッドの観客動員数の低迷の原因とされていた。
[編集] 経緯
Jリーグ開幕にあたって、ジェフユナイテッドは当初千葉県習志野市をホームタウンとし、ホームスタジアムとして習志野市秋津公園サッカー場を使用することを計画していたが、周辺住民がスタジアム周辺の騒音を理由に反対したため、習志野市とジェフユナイテッドはこのプランを白紙撤回し、千葉県内に新たなホームタウンを探す事になった。
習志野市に変わるホームタウンとしてジェフユナイテッドが選んだのは古河電気工業の千葉事業所がある市原市であった。ただし市原市がホームタウンに決定したのは1992年の5月であり、この時点でJリーグ開幕まで1年を切っていた。従ってホームスタジアムとして使用する事になった市原臨海競技場の改修は急ピッチで行われる事になった。
この時の改修内容は、バックスタンドの設置、サイドスタンドの設置、バックスタンド前方に立見席を設定するための柵の設置、バックスタンド後方への防音壁の設置、サイドスタンドへの下へのトイレの設置などである。バックスタンド、サイドスタンドは仮設で、うちバックスタンドはJR東日本からの寄贈である。
改修工事は翌1993年5月15日のJリーグ開幕には間に合わず、ジェフのホームゲーム開幕戦(5月19日対ヴェルディ川崎(当時)戦は国立霞ヶ丘陸上競技場で行われた。市原臨海での開幕戦は6月5日の対清水エスパルス戦(観客動員数9,427人)からである。この時点での収容人数は10,000人であったから、殆どキャパシティー一杯であった。
さらに、10月からは試合を開催しながらメインスタンドの収容人数を約5,000人分増やす改修工事を始める事になり、翌1994年10月22日のベルマーレ平塚戦(観客動員数14,635人)から使用された。この時点での収容人数は15,338人で、ようやくJリーグの規格を満たす事が可能になった。又この年の対ヴェルディ川崎戦(10月29日)の動員数14,975人が市原臨海競技場の最多観客動員の記録となっている。
翌1995年までは市原臨海競技場の平均観客動員は10,000人を超えていたが、1996年以降、交通アクセスの問題に加え、観客が自家用車で来た際に停める駐車場が全くといっていいほど無く(その後、工業地帯等にて駐車場を確保したが、駐車場の場所によっては、試合終了後に駐車場までのシャトルバスが運行されない事態も発生した)、それに対する対応の遅れも合わせて観客離れが加速し、観客動員数が低迷しはじめ、以後10,000人を超える事はまず無くなった。特に、1997年には観客動員が5000人を下回る試合も多く、同5月7日のサンフレッチェ広島戦においてはわずか2245人と、当時のJリーグワースト記録も作られた。
この頃から前出のスタジアムに対する批判が高くなり、サポーターは市原市に対してスタジアムの改修を要請したものの、本来市原臨海競技場に代わるはずであった、県営スタジアムが、2002年ワールドカップの開催地から洩れたため、建設計画が凍結され、又、市原臨海競技場の改修費用を捻出できないとの理由により市原臨海競技場を使用し続けなければならなかった。
この間、クラブの成績は1998年から2000年まで3年連続残留争いを演じたものの、2001年は一転、1stステージ2位に躍り出た。しかし2001年シーズンの観客動員が大きく伸びなかったことに対して、クラブは驚きを隠さず、ホームタウンのあり方に対して、市原市という選択肢を考え直し始めた。このような問題を解決するために最終的な方策として打ち出されたのが、市原市の隣、千葉市の千葉市運動公園市民球技場(当時。現在のフクダ電子アリーナ)を新しいホームスタジアムとしてジェフユナイテッド市原が使用するというプランである。このプランは、市原サポーターから好意的に受け止められたが、ホームタウンである市原市は、千葉市にホームタウンの座を奪われるのではないかという不安を高めた。又、この年にJリーグチェアマンに就任した鈴木昌が市原臨海競技場を視察した際に、「このスタジアムは客からお金を取って見てもらうスタジアムではない」という内容の発言をした事から市原市は2002年-2003年のオフシーズンに改修計画を発表。当初、現在仮設で設置されているバックスタンド、サイドスタンドを取り壊し、新たに2層式のスタンド(2階席の一部に屋根を架設)を建設し、収容人数を20,000人程度にする予定であったが、2003年8月にバックスタンドのみを改修するプランが示され、同年12月から工事が着工された。
2004年シーズンは開幕から数試合をバックスタンドをクローズにした状態で行い、当初の予定より早い5月22日の対セレッソ大阪戦から供用が開始された。なおサイドスタンドの改修は同年ジェフユナイテッド市原が、2005年シーズン以降名称をジェフユナイテッド市原・千葉に改称する事に市原市が反発して以降、凍結された状態となっていたが、2006年より改修工事が開始される予定であった。
しかし、当初の計画していた改修工事に関し、日本サッカー協会より今までより厳しい改修工事の条件を提示された。その条件とは、
- 観客席を2万人以上収容出来るようにし、席を全て一つずつに分けること(メインスタンド以外の席は、別れていない長いすのため)
- 客席の2/3以上覆える屋根を設置すること。
- 総座席数に対し、毎試合、観客席の8割以上の観客を動員すること
これに対し、市原市は「これ以上の財政支出は、市民の了解を得られない」との結論に達し、これから行う予定であったスタジアムの改修工事を断念。それに伴い、今後ジェフ千葉の試合は一切行われないこととなった。今後は、現在の仮設の観客席を撤去し芝生席に改修を行った後、主にサッカー、陸上等の予選大会等を行っていくとの方針で決定した。
千葉市中央区蘇我に建設中であったフクダ電子アリーナについては、2005年10月16日から(公式戦での)供用が開始されたが、フクダ電子アリーナの供用開始以降の市原臨海競技場の使用予定に関しては不透明(天皇杯のジェフ主催試合には使用する)で、クラブは両方の使用してみてから双方のメリット、デメリットを比較し改めて検討するという立場を崩していない。
[編集] スペック
- 日本陸上競技連盟第2種公認
- 収容人数 - 16,933人
- スタンドの構成 メインスタンド:鉄筋コンクリート製 ゴール裏 : 鉄骨製 バック:鉄骨製スタンド及び立見席)
- バックスタンドは周辺に民家がある関係で大きいスタンドが作れないため防音壁を立てるとともに最前列は陸上用のアンツーカーを一部立見席に改良している。
- トラック 400m×8レーン
- 照明設備:照明塔4基
- スコアボード:電光式(バックスタンド中央、得点のみ)
[編集] 周辺施設
- 市原市緑地運動公園
- 野球場、体育館、テニスコート(クレー・オムニ)、プール
- はまぐりの碑
- セブン-イレブン
[編集] アクセス
- JR東日本内房線・小湊鉄道線五井駅から
- シャトルバス(片道200円 バス共通カード使用不可)で5-30分(市内の交通状況による。)
- 徒歩で30-40分
- レンタル自転車 ヒノックスレンタル自転車 五井駅前店(パチンコ店・ゲームセンター裏側にある。 1日300円)
- 自動車
- 国道16号線上にあるため、自動車でのアクセスは悪くない。
- スタジアム周辺に無料駐車場が用意されている。(但し場合によっては駐車場からだいぶ歩く可能性もあり)
[編集] 関連項目
[編集] 外部記事・写真
- ジェフユナイテッド市原による競技場紹介特集記事
- バックスタンド2層目の座席完成写真2(ジェフ市原応援サイト ジェフ・スピリッツから)
- ホーム側2階自由席からの眺め(ジェフ市原応援サイト ジェフ・スピリッツから)
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