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ミヨー橋(ミヨー高架橋、フランス語:Viaduc de Millau、英語:Millau Viaduct)は、フランス南部アヴェロン県の主要都市、ミヨー近郊のタルン川渓谷に架かる道路専用の斜張橋である。フランス人橋梁技術者ミシェル・ヴィルロジュー(Michel Virlogeux)とイギリス人建築家ノーマン・フォスター(Norman Foster)の協力で設計されたミヨー橋は、主塔の高さがエッフェル塔や東京タワーよりも高い343メートルに達する、世界一高い橋として知られている。ミヨー橋は7つのコンクリート製主塔で支えられた、鋼製の8つのスパンの桁から成り立っている。桁の重さは36,000トン、長さは2,460mにおよび、幅は32m、桁の厚みは4.2mである。中央の6つのスパンの長さ(径間)はそれぞれ342mで、両端の2つのスパンは204mである。道路は南から北へ3%下る傾斜があるため、運転手に滑り台を落ちてゆくような恐怖感を与えないよう、半径20kmのゆるやかなカーブをつけ、より景観の良い眺めと直接橋の向こう側が見えない安全な視界とを与えている。…… [続きを読む]