張民
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張民(Zhang Min、1976年3月24日)は中華人民共和国のフィギュアスケート選手。
16歳で四回転ジャンプを完成させた、『中国の四回転男』の異名を持つフィギュア史上でも屈指のQuad-Jumperの一人。
1994年のリレハンメルオリンピックでオリンピック史上初となる四回転ジャンプ(トウループ)を成功させ、さらに1999年の四大陸選手権で、史上最も速くショートプログラムで四回転を成功(後に日本の本田、田村らも成功させたが張のほうが先)させたことにより、採点システム変更まで続く、いわゆる四回転時代(空中戦時代)を牽引してきた選手といえる。
ジャンプ(とりわけ四回転とコンビネーション)の価値が以前に比して低く評価される新採点システム導入後、張と同じくジャンプに特化した演技で魅せていたアメリカのティモシー・ゲーブルや日本の本田武史が現役を退く中、引退の意をみせていない。
[編集] スケート技術
- ジャンプではお手本のように完成度の高い四回転トウループと四回転サルコウを持っており、四回転-三回転-二回転コンビネーションジャンプも成功させている。また、一度のフリースケーティングで三度の四回転を跳んだこともあり、30歳をこえてもなお質の高い四回転を跳ぶことができる。
- スピン、ステップなどはジャンプに比べてあまり評価が上がらず、構成点(旧採点では芸術点)も伸び悩んでいる。
[編集] 戦歴
- 1993-1994
- オリンピック 20位
- 1998-1999
- 四大陸選手権 4位
- 1999-2000
- 四大陸選手権 3位
- 2000-2001
- 世界選手権 15位
- 四大陸選手権 5位
- 2001-2002
- オリンピック 16位
- 世界選手権 9位
- 2002-2003
- 世界選手権 11位
- 四大陸選手権 2位
- 2003-2004
- 世界選手権 7位
- 2004-2005
- 世界選手権 16位
- 四大陸選手権 9位
- 2005-2006
- オリンピック 10位
- 世界選手権 15位