征伐
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征伐(せいばつ、conquest または subjugation)とは、反乱を起こした勢力を鎮圧したり、反社会的な犯罪集団・賊などを武力で処罰(懲罰)することをいう。実際にはプロパガンダ(政治宣伝)として、政治的に敵対する勢力・敵国や異民族に対して武力行使(攻撃・侵攻・侵略)をしかけるときに使われることが多い。「征討」(せいとう)・「討伐」(とうばつ)もほぼ同義語であり、「征服」に比べて「悪者を懲らしめる」という意味合いが強い。
[編集] 「征伐」「征討」の言い換え
従来は「征伐」「征討」「討伐」と呼ばれていたものが、差別用語と見なされて、あるいは政治的・学問的見地から不当とみなされて「~役」「~攻め」「~平定」などと言い換えられている事例が少なくない(下記の例を参照)。
[編集] おもな「征伐」「征討」と呼ばれる例
(呼称を言い換えているものは、矢印の右側に示した。)
- 3世紀:三韓征伐
- 1189年:奥州征伐 → 奥州合戦(鎌倉幕府が奥州藤原氏を征服)
- 1582年:武田征伐
- 1585年:四国征伐
- 1587年:九州征伐
- 1590年:小田原征伐 → 小田原の役、小田原攻め、関東平定
- 1591-98年:朝鮮征伐 → 文禄・慶長の役、朝鮮出兵
- 1600年:会津征伐 → 会津攻め
- 1864年:長州征伐(長州征討)
[編集] 関連項目
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