御神本訓史

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御神本　訓史（みかもと　のりふみ、1981年 8月25日生）は公営大井競馬場・三坂盛雄厩舎所属の騎手。血液型Ａ、島根県益田市出身。勝負服の柄は胴赤・白星散らし、そで青・白星散らし。父の修は元益田競馬場の騎手・調教師であり、その父の厩舎がデビュー当初の所属厩舎であった。

[編集] 来歴

1999年 4月10日に益田競馬場でデビュー、同日に初勝利を挙げると、デビュー３ヶ月後に当地のダービーに相当する日本海特別を制覇。2000年、2002年には益田競馬場のリーディングジョッキーに輝き、NARグランプリにも選ばれている。

2001年に大井競馬場で行なわれた全日本リーディングジョッキー競走（各地の地方競馬のリーディング1位の騎手が集まってレースを行なう）ではデビュー3年目にして代表に選ばれるという快挙も成し遂げ、小さな競馬場の若き天才トップジョッキーとして全国の地方競馬ファンにその名を知られる様になる。

2002年8月の益田競馬場休止に伴って大井競馬場に移籍。移籍後初騎乗初勝利で実力をアピール、その後も順調に勝ち星を積み重ねていたが、翌2003年にレース中に落馬事故に遭って瀕死の重傷を負い、その後2度にわたって1年近くにも及ぶリハビリ生活を送った。2005年から本格的に騎乗に復帰。

2006年3月の東京シティ盃(南関東G3)で南関東重賞初制覇を果たし、6月のみちのく大賞典(盛岡)も制している。また、同年5月13日にJRA初騎乗を果たし、12月16日に中山競馬第9レースでアイアムアドーターに騎乗、10番人気を覆しJRA初勝利を挙げる。

2007年3月の京浜盃(南関東G2)では，直前の叩き合いを征し3番人気トップサバトンで見事な押し切り勝ちを演じた。

[編集] エピソード

地方競馬教養センターの騎手課程時代から、騎乗センスは教官からも一目置かれるほど抜きん出ていた。
勝負服の柄はエルウェーウィンの馬主のものと同じであるが、これは自身が同馬のファンであったからだという。

[編集] 益田競馬場休止による移籍

騎手デビューの地であった益田競馬場が休止になると正式決定した時、御神本の移籍先を巡って激しい争奪戦が発生したとされる。

これについては移籍先となった大井競馬、それ以外の複数の地方競馬はもとより、地方競馬のトップジョッキーや外国人騎手の参戦の影響で若手騎手が伸び悩み、これに悩む日本中央競馬会（JRA）までもが若手騎手の目玉に成り得る逸材として勧誘に動いたと、当時の競馬マスコミなどは伝えている。JRAについては騎手免許の制度上、JRAの騎手免許試験を受ける必要があり、そこがネックになったとされる。

この際、『廃止（休止）された地方競馬場の若手の有望騎手の救済的な受け入れ』を想定した形で（言い換えればずばり御神本を獲得するために）、JRAが騎手免許試験の特例制度を設けるという噂が、競馬マスコミなどの間では盛んに聞かれたほどに、御神本の動向は大いに注目された。

また、移籍先となった大井競馬場についても、他場からの騎手の移籍は原則として受け入れない方針だっただけに、御神本の受け入れを表明した際には、異例の事として関係者やファンから驚きの声が上がったという。