愛・おぼえていますか
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愛・おぼえていますか | ||
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飯島真理 の シングル | ||
リリース | 1984年6月5日 | |
ジャンル | アニメソング | |
時間 | 5分8秒 (通常盤) 6分25秒 (ロングバージョン) |
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レーベル | ビクター音楽産業 | |
チャート順位 | ||
最高順位7位(オリコン) |
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飯島真理 年表 | ||
きっと言える (1983年) |
愛・おぼえていますか (1984年) |
1グラムの幸福 (1984年) |
『愛・おぼえていますか』(あい・おぼえていますか)は、1984年6月5日に発売された飯島真理のシングル。アニメ映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の主題歌である。作詞:加藤和彦、作曲:安井かずみ、編曲:清水信之。
目次 |
[編集] 解説
飯島真理の3rdシングル[1]。飯島は歌手デビュー前にテレビアニメ『超時空要塞マクロス』で架空のアイドル歌手リン・ミンメイ役の声優に挑戦し、作中で架空のポップソングを歌い人気を博していた。1984年夏に公開された劇場作『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』でもミンメイ役を演じ、主題歌である本曲をリリース。テレビシリーズの楽曲は阿佐茜(アニメ制作スタッフの共同ペンネーム)作詞、羽田健太郎作曲だったが、本曲ではヒットメーカーの加藤・安井夫妻が起用された。なお、タイトル決定前の仮題は「愛の通信」であった。
映画公開前に発売されると映画のヒットとともに売り上げを伸ばし、オリコンチャート最高7位(2回)、6週連続トップ10入りを果たすヒットソングとなる。当時のヒットチャートは松田聖子、中森明菜、小泉今日子、チェッカーズら人気アイドルが上位を占めており、売り出し中の歌手が歌うアニメソングが食い込んだのは異例なことだった[2]。1984年のオリコン年間シングルランキングでは38位、売り上げ枚数は約27万枚であった(ちなみにトップはわらべの『もしも明日が・・・』で約97万枚)。
テレビシリーズの楽曲が当時のアイドル歌謡を模してたのに比べ、本曲は劇中のクライマックスパートで使用される前提で、スケールの大きいラブソングとして創られた。使用されたのは通常シングル版に間奏パート1分20秒ほどを挟んだロングバージョン[3]。従来のイメージソング的なアニメ主題歌と異なり、曲にあわせて映像構成やドラマ展開が練られる[4]など、主題歌が作品のメインテーマに位置づけられたことは画期的であった。「太古に滅びた異星人プロトカルチャー社会の流行歌が、50万年の時を経て蘇る」というSF設定が付与され、歌詞や曲調にも、時代を超える普遍的なメッセージが込められている。
映像・音楽が見事にシンクロしたクライマックスパートの完成度により、本曲は「アニメソングの名曲」のひとつとして時を経てなお愛唱されている(海外のアニメファンにもDo You Remember Loveのタイトルで知られている)。他のアーティストにカヴァーされる機会も多く、飯島も企画アルバムでセルフカバーした他、代表曲としてライブなどで歌い続けている。
他にもテレビゲーム、『スーパーロボット大戦α for Dreamcast』や『Another Century's Episode2』で挿入曲として使われている。
[編集] 収録盤
[編集] シングル
カップリング(B面曲)は『天使の絵の具』、作詞作曲:飯島真理 編曲:清水信之。
[編集] 飯島真理のアルバム
シンガーソングライターとしての創作活動が中心のため、ベストアルバムに収録されている。
- VARIE
- SUPER
- GOLD
- CD FILE
- The Classics - ニューアレンジバージョン(新録。元夫ジェームス・スチューダーが編曲を担当)
- Best of the Best - ボーカルレスバージョンも収録
- The Ultimate Collection (1983-1985)
- Palette
[編集] マクロス関連のアルバム
- 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか オリジナルサウンドトラック
- マクロスSONGコレクション
- 超時空要塞マクロス マクロス・ザ・コンプリート
- マクロスソングコレクション
- Mari Iijima sings Lynn Minmay - ピアノ弾語りパージョン(新録)
- マクロスSONGコレクション 2002
- <COLEZO!> マクロスソングセレクション
[編集] コンピレーションアルバム
[編集] カヴァーしたアーティスト
- 桜井智 『Mylene Jenius sings Lynn Minmay』(1995年)
- 上野洋子 『MACROSS THE TRIBUTE』
- 下川みくに 『Review』(2003年)
- Jessy 『ジェシーのワンダーランド』(2005年)
- MUH~ 『ビタミンMUH』(2006年)
- 東京ブラス・スタイル 『饗宴ラフレシア』(2006年)- ジャズアレンジのインストゥルメンタル
[編集] 脚注
- ^ アニメ『スプーンおばさん』のイメージソング「夢色のスプーン」(1983年)はプレデビュー曲とされている。
- ^ 沢田研二、布施明、井上大輔、杏里ら有名歌手をアニメ主題歌に起用するプロモーションは既に成功していた。
- ^ 「超時空要塞マクロス」のリン・ミンメイ全曲集「飯島真理SONGメモリー」(1986年発売)に収録
- ^ 監督河森正治は主題曲が出来るまでラストの構成を保留し、仮歌を聴いて一気に閃いたと語っている(小学館刊『マクロス・ザ・ムービー』より)。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: マクロスシリーズ | 1984年のシングル | アニメソング