所沢航空記念公園
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所沢航空記念公園(ところざわこううくうきねんこうえん)は埼玉県所沢市にある公園。「日本の航空発祥の地」として知られ、名称の由来となる。航空公園の名で親しまれている。財団法人埼玉県公園緑地協会が管理・運営している。
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[編集] 概要
1911年、4月1日に日本初の航空機専用飛行場が埼玉県所沢に完成、同月5日に徳川好敏大尉が操縦するフランス製複葉機アンリ・ファルマン機が高度10m、飛行距離800m、飛行滞空時間1分20秒の飛行を行なった。以来終戦まで試作航空機や飛行船、航空兵の操縦訓練に使用された。戦後(1945年)、アメリカ軍に接収され1971年に通信施設を残して約6割の土地が返還、現在まで約7割が返還されている。
付属施設
- 現在の公園内には所沢航空発祥記念館、テニスコート、軟式野球場、運動広場、野外ステージ、茶室(彩翔亭)、日本庭園、芝生広場、駐車場(449台、記念館94台)他、硬式野球場の県立航空公園野球場がある。(野球場運営は所沢市へ移管)
[編集] 沿革
- 1911年(明治44年) 日本初の陸軍飛行場が開設される。
- 1945年(昭和20年) 米軍に接収される。
- 1971年(昭和46年)6月 通信基地を残し所沢補給廠跡地の6割が返還される。
- 1974年(昭和49年)3月 基地の一部約50haが県営の公園として計画される。
- 1978年(昭和53年)3月 開園。
- 1993年(平成5年) 敷地内に所沢航空発祥記念館(公式サイト)が開館。
- 1997年(平成9年) 航空公園駅前にYS-11が屋外展示される。
[編集] 屋外展示物
航空機
- YS-11 (戦後初の国産旅客機)
- 所沢航空公園駅東口の前に展示。通常は外観のみ見学だが、年に数回内部を特別公開している。
銅像
- 木村・徳田両中尉の像 (作者不明)
- 大正2年3月28日、日本で初の航空機事故で殉死した木村・徳田両中尉を悼み建立された。
- 航空整備兵の像 (彫刻家・長沼孝三作)
- 1943年、彫刻家・長沼孝三が第二回大東亜戦争美術展に出品後、昭和19年に所沢航空整備学校内に建立。アメリカ軍から基地返還後、現在の場所へ移され展示。