指名手配の男
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指名手配の男(しめいてはいのおとこ、The Case of the Man Who Was Wanted)は、シャーロック・ホームズの登場する短編推理小説である。
ドイルの死後遺品の中から原稿が発見され、当初は61番目のホームズものと信じられたが、後に建築家でアマチュア作家のアーサー・ホイティカーの原稿をドイルが買い取ったものと判明した。 数あるホームズもののパスティーシュの中でも「外典」という特別な位置づけをされている。
指名手配の男 | |
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著者 | アーサー・コナン・ドイル/アーサー・ホイティカー |
発表年 | |
出典 | |
依頼者 | スコットランド・ヤード |
発生年 | 1895年 |
事件 | 大西洋航路を渡ってくる指名手配犯を、ホームズはスコットランドヤードとともに待ち構えたが、彼は船上からこつぜんと消えてしまう |
独立した推理小説としてみても巧妙な人間消失トリックを扱った良作となっている。
ホイティカーがドイルと交わした書簡を保管していたために、作者をめぐる議論は決着している。しかし、中にはさらにミステリ的興味を求めて、真の作者を別に求める向きもある。ホームズものに精通し、このような上質の作品を執筆できる自身すぐれた推理作家であり、何よりもドイルの遺品の中にその原稿をもぐりこませる機会のあった人物、として、ジョン・ディクスン・カーを「犯人」に名指しする説もある。