捧敏夫
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捧 敏夫(ささげ としお、1945年9月15日 - 2006年3月7日)は、大阪府岸和田市出身の釣り師、ローカルタレント。
[編集] 経歴など
- 北海道に移住する前は、サラリーマン生活を送りながら全国を釣り行脚していた。
- 1975年に北海道へ移住、札幌・ススキノで本職である居酒屋のマスターを務める傍ら、北海道内で釣りの一種であるキャスティング(投げ釣り)の普及に尽力した。
- 1996年5月からは札幌テレビ放送(STV)で毎週日曜日夕方に放送された『釣~りんぐ北海道』に出演(番組内では「ささげ敏夫」と表記)。トレードマークの白ひげと関西弁の親しみやすいキャラクターで「名人」と呼ばれ、番組の中心的役割を果たした。日曜日夕方の放送にも関わらず好視聴率をマーク。同局の看板番組に押し上げた。また本職を生かしての料理コーナーも好評を博した。放送回数も400回を超え、2006年4月には番組10周年を記念したDVDが発売された。さらに2006年1月には、道新スポーツが発行する釣り専門紙「週刊釣り新聞ほっかいどう」の「第5回釣り大賞」を受賞した。
- 2005年、病気療養のため一時番組出演を中止していたものの、一旦復帰。しかし、入退院を繰り返すようになり、番組DVD発売直前の2006年3月7日午後2時6分(JST)、食道がんのため、入院先の札幌市内の病院で逝去。享年60。
- 捧の死去により『釣~りんぐ北海道』は2006年3月19日に放送された1時間拡大版スペシャル番組をもって打ち切り、約10年の歴史にいったんは幕を閉じた。番組が捧の番組だったということが打ち切りの大きな理由だが、視聴者の強い要望などにより、同年5月14日から放送を再開した。(なお、CS放送の「釣りビジョン」でもこの番組の再放送が行われていて、こちらもいったんは終了したがSTV札幌テレビ放送が放送再開した事に伴い現在は放送している。)また、2006年3月8日深夜(3月9日未明)にはSTVにて緊急追悼番組も放送された。