掲示板的コトバ宇宙「-宙」
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掲示板的コトバ宇宙「-宙」はレンタル電子掲示板サービスのひとつ。早稲田大学の学生(当時)による制作集団宙プロが開発し、1999年4月にサービスを開始した。
2006年2月に大規模なサーバ障害が発生し、2月23日からサービスを長期停止していたが、同年4月5日にサービスの復旧を断念。同年7月3日をもってサービスを終了した。
[編集] 設定・特徴
- 登録ユーザー(宇宙人と呼ぶ)ひとりひとりに宇宙が与えられ、その宇宙には星(電子掲示板)が存在している。
- 星は数字2~4桁で表現される区に属している。
- 10日に1日、星に書き込めなくなる食と呼ばれる状態になる(当初はサーバの負荷を弱める目的だった)。食になる星は、属している区の末尾の数字によって決定される。
- 星は書き込み数や訪問者数などにより成長していき、利用できる機能が増加したり、ページの背景やアイコンが変化したりする。
- 星には防人と呼ばれる人工無脳のペットキャラクターが存在しており、自らの星への書き込みに応対したり、宇宙人が他人の星に書き込みに行った際に自分も書き込みをしたりする。機能が増加するにつれ、覚えている言葉が増えたり、CDデビューをしたりする。
- 書き込み時間はCSTと呼ばれる特殊な形態で表示される。地球時間「yyyy年mm月dd日hh時mm分」は、CST「■mmdd年hh月mm日」となる。■は片仮名1文字で、地球時間の年によって変化する。1999年から順に、ウ、タ、ミ、ウ、ヒ、サ、トの順に変化している。(これはその年の干支をカタカナで書いた際の頭文字)
- オレ語と呼ばれる機能により、書き込み内容の特定の文字列を強制的に別の文字列に変換させることができる。例えば、「です」を「だったはず…」に変換すると設定した場合、「大丈夫です」という書き込みは「大丈夫だったはず…」と表示され、「何ですか?」という書き込みは「何だったはず…か?」と表示される。
- 新しい書き込みがあったとき、たまに宙部日本放送(後にCHK)による臨時ニュースが表示される。このニュースはただのネタであることが多いが、機能増加のお知らせとしても使われる。