新漫画党
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新漫画党(しんまんがとう)は、児童漫画の漫画家が結成したグループである。トキワ荘を中心として新人漫画家たちが理想の漫画を描くために集まった。第1次と第2次にわけられる。
[編集] 第1次新漫画党
昭和29年(1954年)7月結成。ときどき集まって漫画やその他興味の事柄について話し合ったり、漫画少年で合作漫画を手がけたりする。昭和30年(1955年)4月解散。
[編集] 第2次新漫画党
昭和30年(1955年)5月結成。機関紙「ながれ」を発行したりしたが、第一次のように合作漫画は手がけなかった。漫画に関する集まりという触れ込みであったにもかかわらず、会合が雑談ばかりであったため、つのだじろうが激怒したという逸話がある。つのだじろうが毛筆で書き新漫画党に送りつけた書簡に対し、藤子・F・不二雄がつのだの愛読書であった吉川英治作の『宮本武蔵』を引用した手紙を送りつのだをなだめた。昭和33年(1958年)7月、事務所を東京・中野に設ける。解散年不明。