日本語における外国語の誤用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本語における外国語の誤用とは、外来語・和製英語・洋語における外国語の誤った用例である。
- なお、本ページ名に「外国語」を用いたのは、外来語として定着していない言葉も多々あり、外来語の中には漢語も含まれるため、主として欧米語の誤用を取り扱うこととしたい。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 主な用例
[編集] 勘違いで全然違う意味に使われてしまう言葉
※上は正しい表現と、誤用である所以。
×「ダブル」の意味はない。→ダブル【double】
- X'mas
×表記の間違い。→クリスマス【Xmas、Christmas】
- スマート【smart】
×体形が整っている様。→スリム【slim】・スレンダー【slender】
- 賢い、頭が切れるといった意。「インテリジェント」と同義語。
- 服装・体裁が洗練されている様。
- ワークショップ【work shop】
×作業着店。→【working ware shop】
- もと作業場・工房の意。外来語としての用法は体験型の講座。
- セレブ【celebrity】
×金持ち。→【millionair】
- 有名人。
[編集] 用法の誤りに起因する言葉
- シュート
- ショット
- フィール
×【feel】は動詞。→フィーリング【feeleng】※自動車関連で用いられることが多いが、外来語的な用法はすべて誤用であるといって過言ではない。
- フルーツ
×【fruits】は複数形。→"s"が付いていようがいなかろうが、楽器のフルートと勘違いするのを防ぐためと、どちらにしても英語での発音は外来語の発音に近いことから、これは致し方ないか。
[編集] 都合の良い(悪い)意味に誤用された言葉
- クレーム
×苦情→要求、請求、申請
- スモークハラスメント
×喫煙者から非喫煙者への嫌がらせ→喫煙者への迫害・冷遇・嫌がらせ
×繊細、素直→世間知らず・お人よし・馬鹿正直
- リストラ
×人員整理→再構築
- リベンジ
×再挑戦、雪辱を果たす意→復讐、報復
[編集] 本来の意味が忘れられてしまった言葉
- 「リズム・アンド・ブルース」の略であるが、日本ではソウルミュージックのひとつとなっている。主に打ち込みや水滴の音などを取り入れ、スローながらグルーヴ感が強い楽曲。ヒップホップテイストを盛り込んだりもする。ところがこれはほんの一部であり、ジャズなども含まれるのであるが、いつの間にか「アール・アンド・ビー」という言葉だけが独り歩きしてしまい、解釈が狭まっている。
- もとフランス語でパンツ(ズボン)全体を意味する言葉であるが、1970年代に流行した、いわゆるブーツカット(ベルボトム)タイプの裾が広がったパンツのことをそう呼んでいるうちに、意味が狭まってしまったものと考えられる。
[編集] 和製英語的な誤用
- 完全なる和製英語の中でも、「ナイター【night game】」などは認められているが、ここでは若者言葉的な和製英語で、かつ新語としての価値を持ち得ない言葉を採り上げる。
- パネラー
【panelist】
- ポエマー
【poet】
- レイパー
【rapist】