日能研
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株式会社日能研(にちのうけん)は、神奈川県横浜市港北区新横浜に本部を置く学習塾・予備校である。主な業務は小学生を対象とした中学受験学習指導。「四角い頭を丸くする」という広告のコピーや、「Nカバン」(または「Nバッグ」 銀色の「N」が蓋に入った青の背嚢)は、広く一般に知られていが、「ダサい」とか「キモい」とか、本人たちにはかなり不評であり、日能研がいじられる要因でもある。また、2006年度灘中学校入試前日に、「レーザーの問題と鎖の問題は必ず出る。」と先生がいい、それが実際にテストに出ている。あきらかな問題流出が問題視されているのも事実である。
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[編集] 沿革
- 1953年 前身の菊名小学学習教室(現菊名校)を開設
- 1973年1月 株式会社日本能率進学研究会を設立(通称:ノーリツ)
- 1979年 「日能研公開模試」を開始(現在ではセンター模試と呼ばれ、1万人以上が受験する)
- 1993年 現社名に変更
- 2005年 DI採点導入
[編集] 会社概要
「日能研」は、日能研(本部)・日能研関東・日能研関西・日能研九州の4社からなる企業グループの総称。みくに出版(日能研本部)、クリエイティブスタッフ(日能研関東)、NTS(日能研本部)など、出版や人材派遣、電算などの各部門を分社・子会社化した関連企業が存在する。
国内に117校・121教室を展開。
[編集] 学習システム等
- 「本科教室」と呼ばれる授業の前期は2月から、後期は9月から始まる。「日能研独自のテキストを使った本科授業によって子供たちの知的好奇心を呼び起こさせる」というポリシーのもと、予習は奨励されない。4・5年生では1週おきに、6年生ではほぼ毎週「カリキュラムテスト」という復習テストが実施され、学んだ内容の定着が図られる。またカリキュラムテストの際、日曜特別授業、通称「日特」が行われ、更に成績のかなり上位の者だけが「超選抜日特」「選抜日特」として、男女それぞれの上位志望校に合わせた別カリキュラムが組まれる。ちなみに、選抜日特以外にはクラス分けはなく、上位クラスから下位クラスまで合同授業となる。
- 小学校休業中(春休み、夏休み、冬休み)にはそれぞれ春期講習、夏期講習、冬期講習が実施され、問題演習と解説中心の授業が行われる。それぞれの講習の休み時間には小テストがあり、算数が30点、国語が60点以下の場合居残りがある。(講習中でなくても小テストはあるが、居残りはない。)
- 中学入試に必要な学習内容を6年生の前期終了までにひととおり履修し、6年生後期では入試本番に向けて実践的な内容の授業が行われる。6年生後期になると授業がテスト形式になる。
- 2年生の後期から、6年生の前期まで入塾可能。入塾希望者は本科以外の講習を受講、または無料のオープンテストを受験し、それによって入塾の可否、クラスなどが決められる。
- 習熟度別クラス編成をとっており、上から順にR組、G、W3、W2・・・となる。年に数回(多い教室では月1回)成績による入れ替えがあり、更にクラス内でも、成績によって席替えがある。(前部中央より振り分けられる。)難関校に合わせ、2科目受験のクラスなど学び方の違う数種のクラスを用意している教室もある。
- 2003年度より、インターネットを利用した MY NICHINOKEN という会員サービスを始め、テストの結果速報や過去入試問題のダウンロード、学校情報などを提供している。
- 2005年度、6年生後半実施の公開模試の名称を「中学入試センター模試」に変更した。
- 2005年度より、幼稚園(保育園)年長~3年生用の「ディスカバリークラブ」という体験型勉強会および保護者向け講習会を開講。
- 1クラス10~30人程度(教室により異なる)。
- 6年生には、様々な学校対象の選抜コースや特訓、選抜制も存在する。
- 中学合格後の日能研の生徒対象の英語入門教室も存在する。
- また余談ではあるが、日能研の生徒は中学合格後、教室のスタッフに感謝に意を込めて「酒」を贈る習慣がある。
- 毎日小学生新聞で、中学入試問題の解説やアドバイスを連載している他、時事対策として月刊Newsがわかるやニュース時事能力検定を推奨している。
[編集] その他
上記教室運営の他にも
を運営している。 日能研関西には、塾では珍しい労働組合が存在している。2000年に過労死した元課長の遺志を継ぐものといわれる。