望月花梨

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望月花梨（もちづきかりん、11月24日 - ）は、日本の漫画家。岐阜県出身。血液型はB型。『境界』（1992年｢花とゆめ｣21号）でデビュー。

[編集] 経歴

思春期における少年少女の心の揺れの描写に卓越し、小中学生の主人公を主に描く。ぱふアンケート上で清水玲子に「ストイックな色気のある」作風と評される。雑誌初掲載作品「2人の距離」は受賞者の少ない「銀のゆり」賞をいとめ、数点の短所を除いて評価はほぼ絶賛だった。

その後数ヶ月ごとに読み切りが掲載。ひとつの到達点が「コナコナチョウチョウ」であり、次に「欲望バス」がオムニバスとして3回連載された。以後読みきり、もしくは3回ほどの短期連載が続き、「笑えない理由」（全4巻）「スイッチ」（全2巻）もペースとしては同じように短期連載で行われた。

作中「金魚は３秒で物事を忘れる」「境界人」「夜夜中」などという実際にある言葉の詩的な引用が非常に巧み。

日経のインタビューで、中学生時代病気のため一年の休学を経て高校入学したとの話があるが、おそらくその一年で自然に親しんでいるとき作ったのが「望月花梨」という名前であると、本人がコミックスのあとがきにて言及している。また高校入学後、一年の差があるためか周囲とうまくなじめず、そのころの体験が漫画にも残っているのかもしれないとふりかえる。

白泉社でデビューしたが、他の雑誌への投稿歴もあった。その際、作風が暗すぎるので変えるようにとの指摘も受けたものの、投稿先の方を白泉社に変え、作風そのものは変えなかった。

その当時の指摘とは逆に、デビュー後はその作風と独特の感覚がが読者をひきつけた。初期の作風の暗さには、本人も「若いころの作品は勢いがあってこわい」ともコメントしているが、その当時、社会的な年齢としては作者もまだ若いといえる年代であり、これはご愛嬌である。

また、2000年12月23日と24日には「とげ」（チョコレートダイアリイ収録）が舞台化された。